韓国の国策銀行である『輸出入銀行』が、韓国の中央銀行『韓国銀行』にお金を返してないじゃないか、という話が出ました。ちょっと面白いのでご紹介します。
韓国メディア『毎日経済』の記事から以下に引用します。
『韓国銀行』が20年前の通貨危機の克服のために出資した9,000億ウォンのうち、これまでに5%だけ返済を受けたことが分かった。
(後略)
同記事によると、
1997年02月:7,000億ウォン
1998年12月:2,000億ウォン
小計:9,000億ウォン
1998年12月:2,000億ウォン
小計:9,000億ウォン
を「出資」したとのこと。
1997年の通貨危機以降、金融機関の不良を整理しようと、法に基づいて韓銀が投入したものである。
『韓国銀行』は配当を受ける方式で出資金を返しているが、2005年から今年9月まで477億7,000万ウォンだけ回収した。
割合で計算すれば、全体の5.3%水準だ。
(後略)
ただし、これは「出資」ですので「返済しなければならない借金」――債務とは違います。
ですので『輸出入銀行』が出資者に対して「これだけしか配当が出せません」として、それを『韓国銀行』が了承しているのであれば、やむなしというところではないでしょうか。
ただ、1997-1998年に出資して、2005年~2020で「5%」というのは確かに配当は低すぎるでしょう。「出資しがいのない相手」ではあります。
しかし、国策銀行は政府のものですし、独立した存在であるはずの中央銀行『韓国銀行』も政府のものみたいなものですから(ダメですが)「どっちにお金があっても合算すれば一緒」と(政府は)考えているのかもしれません。それはそれでダメですが。
(吉田ハンチング@dcp)