2019年の韓国の株式市場は本日12月30日(火)が最終日でしたが、KOSPI(韓国総合株価指数)は以下のように締まりました(チャートは『Investing.com』より引用)。
12月09日(月)から株価は上昇を続けてきたのですが、およそ2,208に引けるレジスタンスラインでストップし、結局この抵抗線を破ることはできませんでした。
最終日の30日も、一時はレジスタンスラインまで伸びました(上掲チャート12月30日の「高値」を参照)が、午後に入るとズルズルと後退し、陰線に終わっています。
問題は、最終日も外国人による大幅な売り越しで終わったことです。おなじみの『finance.naver.com』のデータによれば、12月30日外国人は「3,290億ウォン」の売り越しです。
これに対して個人が「1,233億ウォン」、金融投資が「2,122億ウォン」の買い越しがあり、結果として大幅な下落とならずに済んでいるのです。
「外国人」は下半期に雪崩のような売り越し!
日本も褒められたものではありませんが、韓国の株式市場でも「外国人」プレーヤーは大きな存在です。韓国の場合は新興国ですから特に外国人の投資は重要です。そこで、2019年外国人が韓国株式市場でどのように売買を行ったのか、2019年01月02日から2019年12月30日までの「日別買い越し金額」のデータをグラフにしてみると以下のようになります(データ出典は『finance.naver.com』)。
「日別買い越し金額」ですが、その日の買いよりも売りが大きければ当然データはマイナスとなります。0を挟んでスパイクの大きなジグザグ線になっていますが、2019年下期の方がマイナス、つまり売り越しが多いのがお分かりいただけるでしょうか?
2019年01月02日-2019年12月30日の外国人の日別買い越し金額を集計すると、
2019年通年:8,350億ウォンのプラス(つまり買い越しが大きい)
なのですが、これを上半期(01-06月)と下半期(07-12月)で分けてみると、
上半期:5兆926億ウォンのプラス
下半期:4兆2,576億ウォンのマイナス
となります。つまり「外国人」は下半期になって雪崩のように韓国株式を売り越しており、12月30日現在のレートで日本円に換算すると約4,016億円分が売り越されたことになります。韓国の人は怒るかもしれませんが、2019年は下半期に入って潮目が変わったのです。外国人からすれば「売り」だと。
(柏ケミカル@dcp)