アメリカ合衆国ジョージア州で合衆国当局に逮捕・拘禁された韓国人300余の本国移送問題です。
「2025年09月10日(現地時間)には拘禁された全員をチャーター機に乗せて帰国の途につく」は実現されませんでした。
急きょ渡米した趙顕(チョ・ヒョン)外交部部長(長官:外相に相当)は、マルコ・ルビオ国務長官と面談。先にご紹介したとおり、この会談について、合衆国国務省からはリードアウト、韓国の外交部からはプレスリリースが出たのですが、まるで調子が合わないものでした。
2025年09月11日、韓国外交部からはまだ本件についての新しいプレスリリースは出ていませんが(2025年09月11日11:02現在)、趙顕(チョ・ヒョン)長官にインタビューした韓国メディアの記事が出ています。
以下に『朝鮮日報』の記事から一部を以下に引きます。
外交部は10日、合衆国ジョージア州の現代自動車・LGエネルギーソリューション工場で拘束された韓国人らに関連し、現地時間11日午前「外国人を含む計330名がチャーター機で帰国予定」と発表した。
趙賢(チョ・ヒョン)外交部長官は、
「韓国人拘束事態が円滑に解決したのは米韓首脳間の信頼のおかげ」とし「帰国する韓国人が米国に再入国する際、不利益がないという確約を得た。
帰国時に手錠もかけないことを再確認した」
と伝えた。
10日に出発予定だった韓国行きのチャーター便が1日遅れて出発することになったのは、ドナルド・トランプ合衆国大統領が拘束された韓国人に対し、合衆国に残留して自国の人材を教育・訓練するよう勧めたためだと外交部は伝えた。
外交部関係者はこの日、
「チャーター便には中国人10人、日本人3人、インドネシア人1人など外国籍者14人を含む330人が搭乗予定」
「11日正午に出発するよう推進している」
と明らかにした。
韓国人1人は残留の意思を示したが「個人的な事情による決定」と説明した。
趙長官は、ワシントンD.C.の駐米韓国大使館で行われた特派員団懇談会で「本当に重い気持ちで米国に来た。我々国民の不満と怒りをどう伝えるか非常に大きく悩んだ」とし「アンドリュー・ベイカー大統領補佐官(国家安全保障会議副補佐官)とも会い、マルコ・ルビオ上院議員との合意事項を再確認した。
(中略)
趙長官はこの日午前、ホワイトハウスでルビオ氏と会い、約21分間にわたり米韓外相会談を行った。
(中略)
また「トランプ大統領が合衆国当局の厳格な護送規定にもかかわらず、韓国側を考慮し拘束せずに空港へ護送するよう指示した」と述べた。
(後略)
韓国メディアの報道によれば、チャーター機は2025年09月11日(現地時間)正午出発を目指して進めている――となっています。
重要な追記
李在明(イ・ジェミョン)さんが、合衆国ジョージア州の拘置施設に収容されていた韓国人労働者らが2025年09月11日午後3時(現地時間)から釈放手続きに入る――と明らかにしました。
「拘禁労働者が現地時間の午後3時に施設から解放される予定だ」
「外国人を含めて計330人が明日未明1時に飛行機で出国する」
※韓国国籍者は計316人(男性306人/女性10人)
――と述べました。

すでに合衆国に到着しているチャーター機が無駄にならないで済んだ――ようです。しかし「円満解決」かどうかは、この後を見ないと分かりません。
そもそもが合衆国当局の急襲によって始まった事案ですから。
(吉田ハンチング@dcp)






