2024年04月30日、中国共産党中央委員会政治局が会議を開催し、「中国共産党第20期中央委員会 第3回全体会議」を2024年07月に北京で開催する、と決定しました。
上掲はプレスリリースですが、今回の政治局会議で話し合われたことが列挙されているのですが(「こうしなければならない!」という決意表明みたいなのがズラズラ並ぶ)、その中に興味深いところがあります。
債務を抱えすぎて二進も三進もいかない地方政府について述べた箇所です。以下です。
(前略)
会議では、地域の状況に応じて、新しい質の高い生産力を発展させる必要性が強調された。国家戦略的科学技術力の配置を強化し、新産業を育成・成長させ、未来産業を前倒しで建設し、先端技術を利用して伝統産業の転換・高度化を後押しする必要がある。
ベンチャーキャピタルを積極的に発展させ、「耐心資本」(耐心资本)を増やす必要がある。
(後略)
債務で首が回らなくなっている地方政府ですが「新しい質の高い生産力を発展させる」そうです。
「未来産業を前倒しで建設し……」など面白フレーズが並びますが、問題はどこにそんなお金があるのか?――です。その答えの一つが「ベンチャーキャピタルを発展させること」だそうです。
外国資本が逃げ出している状況で、誰がお金を出すのでしょうか。非常に楽しみです。
「耐心資本」というなんだかよく分からない言葉が登場していますが、これは「短期的は利益を追うことなく、長期的視点で投資を行う資本」――とのこと。
中国で編み出された「言葉」ですが、こんな「?」な言葉が登場するようになっているのは――要は資本に逃げられ困っているからです。国民に対しては、短期的な利益が上がったからといって、すぐに売却して逃げ出したりするな――といっているのです。
中国の皆さんにそんなことできるでしょうか。
自由主義陣営国は「決して中国にお金を投じない」――これが大事です。中国にお金をやってはいけません。
(吉田ハンチング@dcp)