<<重要な追記>>
経営者側は、現行から10ウォン上げた「9,870ウォン」を第1次修正提案としました。一方の労働者側は、1,400ウォン下げた「1万1,200ウォン」を第1次修正案としました。
<<追記ここまで 以下の元記事>>
2024年07月09日、韓国の最低賃金委員会の第9次本会議が開催されました。
以下の記事でご紹介したとおり、第7次会議で民主労組の労働者側委員が暴挙(採決用の投票用紙を破く・委員長のガベルを奪う)に出て揉め、第8次会議では7次会議での暴挙を非難して経営者側が出席を拒否。
2回続けて本会議に出席しないと議決権がなくなりますので、さすがにこの第9次会議には経営者側の委員も出席しました。
上記のとおり、見事にどんよりした会議になっており、どの委員も苦虫を噛み潰したような顔をしています。最低賃金委員会はこうでなくてはいけません。
ついに、経営者側・労働者側が希望最低賃金を提示するフェイズに入りました(第1回目の金額提示です)。この日は両者、以下を主張しました。
労働者側:1万2,600ウォン
経営者側:9,860ウォンで据え置き
労働者側が提示したのは、なんと「1万2,600ウォン」ですから、現行(2024年)の9,860ウォンから約27.8%の上昇となります。
経営者側は凍結――「9,860ウォンで据え置き」です。
↑仮に2025年度の最低賃金が「1万2,600ウォン」になったら……のグラフ。左軸は最低賃金の金額で単位はウォン。右軸は対前年比の時給金額の伸び率。単位は%です。いくらなんでも「27.8%」もアップすることはないので、このグラフはあくまでも労働者側の希望が通ったとして……というものです。
1万2,600ウォンは、日本円に換算する※と「1,467.26円」になります。
日本の東京都は「1,113円」(2023年10月01日改定」ですので、「1万2,600ウォン」で決定すると、日本を大きく引き離した!になるのですが……さて、韓国の「2025年度の最低賃金」は、いくらで決着するでしょうか?
ご注目ください。
※2024年07月09日の「1ウォン = 0.12円」で円換算しました。
(吉田ハンチング@dcp)