韓国「最低賃金委員会は大揉め」第7・8次会議が決裂

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もう季節の風物詩のようなものですが、韓国の最低賃金委員会が大揉めです。

2025年度の最低賃金を決めないといけないのですが、経営側と労働者側が互いに激昂する事態となり合意が難しくなっています。今年もギリギリでの交渉です。

先にご紹介したとおり、業種別に最低賃金を決められる仕組みを導入しようという経営側に対して、労働者側は「一律で決めるべき」とし、両者が譲りません。

2024年07月02日に開かれた第7次会議では、公益委員から「業種別最低賃金」導入について評決にかけようと提案があったのですが、全国民主労働組合総連合(あの民主労総)所属の労働者委員が投票に反対。


↑民主労総の委員が投票用紙を破るという暴挙に出ました。

投票用紙を破り、最低賃金委員会・委員長のガベルを奪うという乱暴を行いました。

経営側の委員、また公益委員はこの行動に対して「あり得ない暴力」と非難。労働者委員のイ・ミソン民主労総副委員長は「このような事態が発生したことに遺憾の意を表明する」と述べました。

謝罪しているのかなんのかよく分からない表明です。


↑経営側は第8次本会議への出席を拒否。

2024年07月07日に開催された第8次会議では、今度は経営側委員か本会議出席を拒否。この先の進行が危ぶまれる状況となりました。

ただし、最低賃金法によると、2回以上出席要求に応じない場合、議決権を放棄したものとみなされます。そのため、経営側が最低賃金委員会での議決健を失わないためには、次回の第9次会議には出席せざるを得ないのです。

いよいよ佳境というところでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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