2025年08月05日、『韓国銀行』が「2025年07月末時点の外貨準備」を公表しました。
以下です。
2025年07月
外貨準備高:4,113億ドル(約60兆3,912億円)※
前月比:+11億ドル<<内訳>>
⇒Securities:3,651億ドル(約53兆6,076億円)
(証券類)
前月比:+66億ドル⇒Deposits:213億ドル(約3兆1,275億円)
(現預金)
前月比:-53億ドル⇒SDRs:157億ドル(約2兆3,052億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:-2億ドル⇒IMF position:45億ドル(約6,607億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし⇒Gold:48億ドル(約7,048億円)
(金)
前月比:増減なし※円換算は2025年08月05日「1ドル=146.83円」のレートで算出
当月は金やSDR’sを含めた全体では「4,113億ドル」で、対前月で11億ドル増えました。
2022年01月~2025年07月の外貨準備の推移は以下になります。

当月で注目は現金たるDeposits(預金)が53億ドルも減少している点です。
当月の増減について『韓国銀行』は以下のように説明しています。
○米ドル高により、その他通貨建ての外貨資産のドル換算額は減少したが、外貨建て債券の新規発行、運用収益の増加などが主な要因
* 7月中のドル指数(DXY)は約2.5%上昇
** 06月26日に発行された14億ドル規模の外貨建て債券の発行代金が07月中に入金⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2025년 7월말 외환보유액」
韓国は外貨準備を積めなくなっています。外貨建て債券の発行による14億ドルの入金が07月にあった――と説明していますが、それを含んでいるのに現金は53億ドルも減少しています。
誰が言い出したのかよく分かりませんが「4,000億ドルが心理的なマジノ線」という話がありますが、理由は不明です。短期債務の金額と外貨準備高が正しいのであれば、特に心配はいらないはずです。本当に4,113億ドルあれば……ですが。
ちなみに韓国が保有する合衆国公債は、アメリカ合衆国財務省が公開しているので、検証できます。2025年05月末時点で「1,242億ドル」です。
(吉田ハンチング@dcp)








