韓国の銀行が保有する不動産の売却に走っています。現在韓国では不動産価格が上昇して、若い世代から「家が買えない」と不満が噴出、これが文在寅政権の支持率を下げるほどですが、銀行からすれば「この波に乗って、売れるときに売れ!」なのです。
理由は以下のようなものです。
(お店を閉店することが増え、家賃の滞納なども増加)
・業績が悪いので不動産資産を売却して補填
(新型コロナウイルス騒動のため非常な低金利で貸し出すばっかりなので)
・資金を補充して銀行の健全性を確保する
・不動産価格が高い
「家賃収入が減少したので売却した方が利益が上がる、その方が業績も上がる」というのが最も直裁な理由ですが、とにかく不動産価格も上がっているわけですから「チャンス!」というわけです。
韓国メディア『毎日経済』の記事では以下のような動きを報じています。
『新韓銀行』は忠清北道鎮川に3,000億ウォンをかけて、全国最大規模の研修サポート施設建設計画を白紙にした。むしろ事業用地の売却を進めている。
(中略)
『NH農協銀行』は最近、宿願を解決した。全州市にある地下1階〜地上5階建て全北営業本部の建物付き土地を115億ウォンで売った。売却計画は2017年4月に立てたが、実際の売却は、先月末になってようやく行われた。
(中略)
『ハナ銀行』は大手銀行の中で最も速く、果敢に不動産を減らし、銀行のスリム化に乗り出している。
『ハナ銀行』は先月、ソウル蚕室(チャムシル)、釜山海雲台新都市など28件の不動産物件の処分に出たが、公売進行規模が900億ウォンに達する。
(中略)
『KB国民銀行』も慶北永川、忠南公州など50億ウォンに近い不動産を処分すると述べている。
(後略)
⇒参照・引用元:『毎日経済』「알짜 강남점포까지…하나銀, 한달새 부동산 900억 처분 `현금확보`」
というわけで、韓国の銀行は「それ!」とばかりに不動産の売却に走っております。ずっとご紹介していますが、韓国ではジャブジャブお金が増えた分が資産価値を押し上げている面があります。
つまり、いつかはこれもはじけるわけで、「その前に売却」という銀行の選択は賢いかもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)