韓国『サムスン電子』の2024年第3四半期の暫定業績が発表されましたが、市場コンセンサスに届きませんでした。
株価は上掲のとおり下げトレンドから抜け出せておらず、かろうじて「6万ウォン」台を維持しています(2024年10月08日時点終値で「6万300ウォン」)。
この低迷に、『サムスン電子』DS事業部の全永鉉(チョン・ヨンヒョン)部門長(副会長)※が異例ともいえる反省文を出した――と報じられています。
※全永鉉(チョン・ヨンヒョン)副会長は2024年05月21日にDS部門長に就任しました。
全副会長は『サムスン電子』の半導体メモリーとバッテリー事業を世界最高水準に押し上げた立役者の1人とされる人物です。DS事業部のTopに就任した際に同社は「これまで培ってきた経営ノウハウを生かし、半導体危機を克服するものと期待する」人事だとしました。
反省文を出したのではなく、反省の弁を述べた――のが正確ですが。
全さんは「市場期待に及ばない成果で心配をかけて申し訳ない」とし、「すべての責任は事業をリードしている経営陣にある」「危機克服のために経営陣が先頭に立って必ず再跳躍の契機を作る」と約束しました。
『サムスン電子』の経営陣が実績発表関連について別途メッセージを発表したのは今回が初めて――という次第です。
『サムスン電子』半導体部門の先行きが危ぶまれているのを払拭したい、ということでしょうが、実際にできるかどうかはまた別問題です。
(吉田ハンチング@dcp)