小ネタですが、どうしても触れておきたい話なのでご紹介します。
韓国『現代自動車』が日本市場再攻略を狙い、2022年01月に電気自動車と水素自動車(燃料電池車)を投入したのですが、その成果はさっぱり挙がっていません。
1年遅れで日本市場に参入した中国『BYD』の方が『現代自動車』よりも売れています。
『日本自動車輸入組合』の「新車登録台数」のデータによれば、
2023年01~12月累計
中国『BYD』:1,511台
韓国『現代自動車』:492台
――となっており、『BYD』の電気自動車の方が約3.1倍売れています。
Money1でもご紹介してきましたが、韓国内でも自動車市場は徐々に中国産自動車に蚕食されてきています。
上掲は2023年11月までの直近4カ月までの輸入自動車の金額ですが、中国産の輸入自動車は07月には「1,800万ドル」しかなかったのに、10月には「1億7,200万ドル」まで激増しています(ただし中国のギガファクトリーで製造された『Tesla』が多い)。
韓国としては「自動車強国」「電気自動車強国」を自称しているので、中国産また中国企業に負けるのは大変面白くありません。中国産自動車は輸出台数を伸ばしており、「中国『BYD』が合衆国『Tesla』を抜いて電気自動車販売台数で世界一となった」というニュースが出ました。
韓国メディア『ハンギョレ』が「なぜ『BYD』は躍進できたのか?」という記事を出したのですが、そのタイトルが――「中国の『偽BMW』といわれたBYD、どうやってテスラを追い抜いたのか」です。
記事では、
(前略)
2003年に自動車製造業に参入して以来、「日本製エンジンに粗悪な箱」をかぶせた“偽BMW”だと揶揄されてきたBYDが、テスラに追いつくようになった秘訣もバッテリーにある。
(後略)
と書いています。
『BYD』が「偽BMW」なら、かつて『現代自動車』は「偽HONDA」といわれたのではないでしょうか。
「『日本製エンジンに粗悪な箱』をかぶせた“偽BMW”だと揶揄されてきたBYD……」のくだりはいらないかったのでは……。中国からすれば「お前が言うな」かもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)