2024年は中国(中華人民共和国)の建国75周年に当たります。
記念すべき年だということで中国メディアではいろんな報道を行っていますが、英語版御用新聞の『China Dairy』が面白い特集をしています。
「中国の技術的躍進をポスターで見てみよう!」という企画です。
中国の偉大な功績を祝う
更新: 2024-10-11 08:5875年前に中華人民共和国が建国されて以来、この国は技術革新において目覚ましい進歩を遂げてきました。
一連の主要な国家プロジェクトは、陸、海、空にわたる印象的なエンジニアリングの成果を強調しています。
これらのイノベーションは、中国の成長とダイナミズムを反映した、質の高い開発の重要な原動力です。ポスターをチェックして、中国の並外れた能力を探りましょう。
と書かれています。で、その第1ページに掲げられているのが、以下のポスターです。
これは、中国が「国産の民間用旅客機」と誇る「C919」です。
しかし、このC919は「国産」などではありません。組み立ては「中国の国内で行った」かもしれませんが、旅客機を構成する重要なパーツ・システムのほとんが外国製に依存しているからです。
これは外信が執拗に取材して検証を行っており、例えば以下のように中国語でもまとめられています。
C919旅客機の主な供給業者:
通信航行システム
『ロックウェル・コリンズ』(アメリカ合衆国)
※『ロックウェル・コリンズ』は現在は存在しない。統合によって『Collins Aerospace(コリンズ・エアロスペース)』が事業を引き継ぐ。機体のアルミニウム合金部品
『Arconic』(アメリカ合衆国)エンジン
『CFM International』(アメリカ合衆国・フランスの合弁企業)主翼
『中国航空工業集団』(AVIC)(中国)着陸装置システム
『リープヘル・エアロスペース』(ドイツ)機輪・制御システム
『ハネウェル』(アメリカ合衆国)飛行データ記録システム(ブラックボックス)
『GEアビエーション』(アメリカ合衆国)尾翼
『中国航空工業集団』(AVIC)(中国)
上掲のとおり、中国企業が担当しているのは主翼と尾翼だけと見られており、C919という旅客機はその重要パーツのおよそ9割が外国企業産と見られているのです。
さあ、これを「中国の並外れた能力」と称するのでしょうか。
大朝鮮・中国と小中国・韓国はやることも似ているのです。
(吉田ハンチング@dcp)