2024年11月15日、韓国最大野党『共に民主党』の党首、李在明(イ・ジェミョン)さんに「公職選挙法違反」で有罪の判決がくだされました。
(まだ一審ですが)この判決は、李在明(イ・ジェミョン)さんから被選挙権を剥奪するものであり、次期大統領選挙に出馬できなくなるという意味があります。
政府与党『国民の力』としては、第二審・三審で今回の判決を踏襲し、李在明(イ・ジェミョン)さんの政治生命を奪ってしまうことが焦眉の急です。
もう次の大統領選挙まで時間がなくなってきました。李在明(イ・ジェミョン)さんの裁判を急いで進めるのが大事となります。
李在明(イ・ジェミョン)さんが有罪確定となると、『共に民主党』は先の大統領選挙で保全された約431億7,000万ウォンの選挙資金を返済しなければならなくなる可能性があります。
そんな大金を『共に民主党』が持っているわけがありませんので、「返済できません」として居直るか、解党して逃げてしまうぐらいしか手がありません。李在明(イ・ジェミョン)さんの有罪判決は党の存立をも揺るがす――というわけです。
2024年11月17日、『共に民主党』は公式サイトで「李在明(イ・ジェミョン)代表に対する公職選挙法の判決は、事実と法理に反する誤った判決である」というプレスリリースを出しました。
へえ、どんな反論を行うのかしら――なのですが、
(前略)
李在明(イ・ジェミョン)代表は「国会議員の出張で4人で写真を撮った後、まるで私がゴルフをしたかのように写真を公開していたが、私が確認してみたところ、私の同行議員の団体写真の一部を切り取り、このように見せたのは、操作された結果」として真実を訴え、「ゴルフをしていなかった」と釈明しました。検察は、起訴内容をそのまま認定しました。
(後略)
述べているのは、李在明(イ・ジェミョン)さんがオーストラリア・ニュージーランド出張した際に、故キム・ムンギさんがゴルフに行った――という証拠写真がおかしい――とし、この写真は加工されたもの批判しています。
裁判で争われたのは、李在明(イ・ジェミョン)さんがキム・ムンギさんを知っていたのかどうか、知っていたのに「知らない」といったのかであって、ゴルフを一緒にプレーしたのかどうかではありません。
ゴルフをプレーしていたかどうかではなく、このように一緒に写っている写真がある以上「この人を知りませんでした」という話は通らないでしょうよ――ということなのですから。
『共に民主党』は、李在明(イ・ジェミョン)さんの有罪判決が確定すると「党もおしまいだ」ということを理解しています。だからこそ、なりふり構わない「防弾議員」が登場して、李在明(イ・ジェミョン)さんを守ろうとします。
しかし、そんなことをしても、結局は自身の議員生命を縮めることになるのではないでしょうか。
大統領選挙前に司法が(大法院が)「有罪」とした時点で、李在明(イ・ジェミョン)さんは大統領にはなれず、『共に民主党』も瓦解し、結局は根無し草になるのですから。
『共に民主党』は「ここが思案のしどころ」だと理解し、いつまで防弾議員をやるのか――を考えた方がいいのです。
(吉田ハンチング@dcp)