戒厳令騒動があったため、ウォン安が急進しています。
Money1でも連日ご紹介していますが、週が明けて2024年12月09日(月)も17:48現在、ローソク足は陽線でウォン安方向に進行しています。
日足ではなく、ローソク足1本が一週間の値動きを示す「週足」で見ると以下のようになります(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
週足で見ると、ローソク足の実体部分で直近最安値は、2022年10月17日週の始値:「1ドル=1,442.40ウォン」です。
09日がまだ締まっていませんが、17:48現在で「1ドル=1,434.64ウォン」ですから、本当にあと少しまできました(上掲のチャートどおりヒゲではすでに達しています)。
韓国の金融当局は「頼む、止まってくれ」と考え、また介入も行っているでしょうが、こればかりは市場が決めることで、どこまでいくかは誰にも分かりません。危ないという情報が出れば、一瞬でさらにウォン安が急進することも考えられます。
韓国メディアが「1,500ウォンまで行くかもしれない」といった記事を出していますが、これも眉唾です。「分からない」というのが正しいからです。
ただし、直近最高値を抜くことがあれば、もう2008~2009年の韓国通貨危機のレベルにまで到達してしまうことになります。
チャートというのは止まるべきところで止まるようになっているので、いくらなんでもそこまで行くことはないと思いますが、これまた「ない」とはいえません。
いずれにせよ、ドルウォンは危機的なレベルに達しています。
(柏ケミカル@dcp)