韓国「日本海ガス田」試掘開始! 漁師「カニが逃げちゃうから補償金を払え」

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今となっては尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の遺産――かもしれません。


↑2024年06月03日、突如、第20代大統領室が「石油が出るという情報があるので試掘を始めます」という記者会見を開き、国民を仰天させました。説明には尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領自身が立つという熱の入れようでした。

韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)肝いりのビッグ・プロジェクト「日本海の韓国領海内に天然ガスが出るぞ」の初めての試掘が開始されました。


↑ドリルシップの周囲に漁船が多数見えますが、これは海上デモです(後述)。

大統領は弾劾訴追されて職務停止になるし、釜山にドリルシップは到着しちゃったし――で「どうするのかしら」だったのですが、韓国政府は「掘削でGO」となりました。

韓国石油公社は、2024年12月20日明け方、浦項沖約40キロの「大王クジラ」と名付けられたエリアでドリルシップが作業を始めた――と公表。

産業通商資源部の安徳根(アン・ドクグン)長官は、「来年の01月末には試料採取が終わり、精密分析は来年08~09月までかかるが、確信が得られる客観的な結果が出れば中間発表は来年05~06月頃に行う計画だ」と述べました。

傑作なことに、漁業を営む皆さんからドリルシップが「仕事の邪魔」という声が上がっています。

『朝鮮日報』の記事は以下のように書いています。

(前略)
ここに加え、漁民たちの反発も激化しています。

掘削海域一帯で紅ズワイガニ漁を営む漁民たちは、掘削期間が漁の繁忙期と重なることから、韓国石油公社に対して被害補償を要求しています。

浦項九龍浦(クリョンポ)紅ズワイガニ船主協会のキム・ジンマン会長は、「水深1,200m以上で掘削を行えば、その衝撃でこの一帯の魚がすべて逃げてしまう」と述べ、「紅ズワイガニの禁漁期である07~08月ではなく、この時期に実施するのは理解できない」と批判しました。

しかし、韓国石油公社は、漁業資源の減少などによる被害について補償することはできないとの立場を示しています。

石油公社の関係者は「最近、漁民たちに対して掘削船の半径500m以内の一部地域に限定した補償案を提示したが、合意に至らなかった」と説明し、「漁民側が不合理に高額な補償を要求しており、これ以上交渉を進めることはできない状況だ」と述べました。

補償問題が決裂したことで、漁民たちは実力行使に乗り出す予定です。

浦項九龍浦一帯の紅ズワイガニ漁船は約100隻あり、このうち掘削船周辺で操業する約30隻の船主たちは、20日午前に掘削船を囲んで「掘削作業の断固反対」や「掘削船の撤収」を求める海上デモを行う計画です。
(後略)

⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「동해 ‘대왕고래’ 시추 19일 첫 굴착… 어민이 해상시위 나선 이유」

試掘で魚が逃げちまう――というので、漁師さんたちが政府に対して「補償金」を支払えとしており、政府は「その金額が法外だ」として認めません。そのため上掲のような――漁船がドリルシップを取り囲む状況となっているのです。

さあ期待のガス田ですが、本当に出るでしょうか? 要注目です。

(吉田ハンチング@dcp)

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