韓国の憲法裁判所で、現在「尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の弾劾訴追が合憲かどうか」が審理されています。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領はまさに罷免寸前です。
しかし憲法裁判所で行われている審理が「公平」であるか、「政治的に偏向したものではないのか」が問題です。
2025年02月14日、憲法裁判所で行われた弾劾審判第8回弁論の際、文炯培(ムン・ヒョンベ)憲法裁判所長権限代行がとんでもないことを言いました。
↑文炯培(ムン・ヒョンベ)判事。憲法裁判所の所長権限代行。
現在進行中の審理は、TF(タスクフォース)が制作した「台本」どおりに行われている――というのです。
実際の発言は以下です。
文炯培(ムン・ヒョンベ)判事は、尹大統領側の弁護団に向かってA4用紙を掲げながら、
「これが私の進行する台本だ。
これは私が書いたものではない。
すべてTFから上がってきたものであり、8人の裁判官全員が異議を唱えなかったため、私はこれを読んでいるにすぎない」
と述べました。
憲法裁判所にTFがあること自体は別に不思議ではありません。
2024年12月14日、鄭清来(チョン・チョンネ)国会法制司法委員長(過去にアメリカ合衆国大使官邸に自作の爆弾を投擲した人物:左派活動圏上がり)が尹大統領の弾劾訴追案を提出。これを受理した際、文炯培(ムン・ヒョンベ)判事は「憲法研究官TFを構成し、迅速かつ公正な裁判を行う」と発表しました。
過去、朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾審判の際にも憲法裁判所内に弾劾審判TFが設置されました。
しかし、今回TFが注目されているのは「政治志向が左派・進歩系に偏向しているのではないか」と見られるからです。
政治的に偏向していないフェアな審理が行われているというなら、その台本とやらに何が書かれているのか――明らかにしていただきたいものです。
憲法裁判所の広報官は――、
「これは一種の手続き進行の草案と考えればよい」
「その内容は、裁判部の合意によって随時変更可能だ」
「大統領弾劾審判が受理された初期に、憲法研究官で構成されたTF(タスクフォース)が事件の審理を担当することはすでに説明している」
「文権限代行が言及した『弁論台本』とは、裁判部で合意した内容をこの研究部(TF)に指示し、それに基づいてわれわれが草案を作成しているものだ」
――と説明しています。問題は憲法裁判所の判事がTFとやらの台本どおりに動いているのではないのか――という点です。判事は何のためにいるのでしょうか。
↑文炯培(ムン・ヒョンベ)さんの自宅前には「尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領を擁護する」抗議者が詰めかける事態となっています。
(吉田ハンチング@dcp)