韓国政府の財政は火の車です。中央銀行から短借を繰り返して自転車操業を行うほどなので、「どこな先進国なんだ」というのが本当のところです。
先にご紹介したとおり、『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は「制度があるので……」と一応擁護しています(普通先進国には政府が中央銀行から短借するようなシステムはありません/あっても使いません)。
文在寅政権が中央政府の負債を積むのに歯止めをかけなかったため、急速に政府負債が増加し、尹錫悦(ユン・ソギョル)政権を経由して現在につながっています。
文在寅政権の前までは「政府負債は対GDP比で40%以下にしよう」という暗黙の了解があったのですが、文在寅大統領が「誰がそんなことを決めたんだ」と一喝してずんずん政府負債を積んだのです。
国民がばかなら大統領もばか――という見本です。
もう何度だっていいますが、この先、「韓国政府は負債を返済できないぞ = 政府としての継続性に疑問がある」となってドボン騒動を起こしたら、その原因には文在寅がいます。
尹錫悦(ユン・ソギョル)政権ではまだしも負債を積まないようにしよう――と、財政準則を守ろうという姿勢を示したのですが、結局これは経済を回らなくする要因となりました。なぜなら、民間でお金が回らないときは政府が出す――という原則を十分に達成できなかったからです。
どのくらい税収が足りなかったのかというと――、
2023年:56兆4,000億ウォン
2024年:30兆8,000億ウォン
小計:87兆2,000億ウォン
――なんと2年間で87.2兆ウォンも不足でした。
足らなくても支出はありますので、どこからお金をもってくるしかありません。国債発行額を増加させて負債を積むことになりました。
この火の車の政府を生粋のポピュリスト、バラマキ論者である李在明(イ・ジェミョン)さんが指揮することになるのです。
(吉田ハンチング@dcp)