「母さん、そんなこと言ったってしょうがないじゃないか」と言いたくなるような話です。
相手は「母さん」ではなく、韓国の経団連とされる『全国経済人連合会』ですが。
全経連が新型コロナウイルス騒動で瀕死の航空産業について、各国がどのような規模の支援を行ったのかを調査したところ、韓国政府のサポートが非常に貧弱であることが判明したというのです。
アメリカ合衆国:250億ドル(約30兆4,000億ウォン)
ドイツ:90億ユーロ(約12兆ウォン)
フランス:エールフランスへ70億ユーロ(約9兆5,000億ウォン)
シンガポール:シンガポール航空に130億ユーロ(約16兆ウォン)
イタリア:アリタリア国有化のために30億ユーロ(約4兆ウォン)
ポルトガル:TAP航空国有化のために12億ユーロ(約1兆6,000億ウォン)
韓国:2兆9,000億ウォン + 3,000億ウォン
韓国の「2兆9,000億ウォン」は『大韓航空』『アシアナ航空』に、「3,000億ウォン」はLCC(格安航空会社)に投入するとした金額です。
確かに支援金額は少ない方ですが、そもそも国の大きさ、航空産業の占める地位も違うので、支援が少ないなんて言っても仕方がないでしょうに……。
この調査を基に2020年06月29日、『朝鮮日報』に記事が出ています。記事から一部を引用します。
コロナウイルス感染症の影響で危機に瀕している航空業を生かすために、米国は30兆ウォンを投資しているが、韓国は3兆ウォンの支援にとどまっていることが分かった。
(中略)
韓国は『大韓航空』に1兆2,000億ウォン、『アシアナ航空』に1兆7000億ウォンを支援する一方、低コスト航空会社(LCC)にも3,000億ウォンを支援したが、航空会社の資産に比べサポート率は主要国よりも低い水準であることが分かった。
(後略)⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「全経連『米国は航空に30兆ウォンサポート、我々は3兆ウォンにとどまる』」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
以下のように同記事は結んでいます。
(前略)
全経連ユ・ファンイク企業政策室長は「主要国は、航空産業が重要基幹産業であるという認識の下に最優先的に支援している」とし「韓国も基幹産業安定基金、債券買い入れ機構(SPV)などを積極的に活用して支援規模を拡大し、税制改編と市場による産業再編を支援し、ポストコロナ時代にも私たちの航空産業が競争力を維持できるようにするべき」と述べた。
本当に言っても詮なきことだと思われます。先にご紹介したとおり文在寅大統領肝いりの「基幹産業安定基金」などアテにするだけムダです。05月28日に発足してからまだ1ウォンの支援だってしていないのですから。
(柏ケミカル@dcp)