2023年07月07日、『韓国銀行』から05月の国際収支統計が公表されました。結論からいえば経常収支は黒転しました。
韓国メディアは黒字に戻ったと喜びの記事を出すでしょうが、これは(通関ベースの)貿易収支の赤字が小さく済んだので予定どおりです。
経常収支を確認してみると以下のようになりました。
2023年05月 経常収支
貿易収支:18億1,500万ドル
サービス収支:-9億1,100万ドル
第1次所得収支:14億1,700万ドル
第2次所得収支:-3億9,400万ドル
経常収支(上記4つの合計):19億2,700万ドル⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
サービス収支の赤字が-9億1,100万ドルですが、これは小さい赤字で済んでいます。
2022年01月から2023年05月までの経常収支の推移を見ると以下のようになります。
一応は黒字転換したのですが、上掲のとおり経常収支は前年と比較して大きく減少しています。01~05月の累計同期で比較すると以下のようになります。
01~05月累計「経常収支」
2022年:188.1億ドル
2023年:-34.4億ドル
2022年:188.1億ドル
2023年:-34.4億ドル
2022年から経常収支は「222.5億ドル」減少しました。
しかも、2023年はまだ赤字です。
韓国は経常収支が赤字転換して、外国から融資でファイナンスしだすと危ないのです。Money1でも先にご紹介したとおり、韓国は外国為替平衡基金債券(外平債)を皮切りに日本から資金を確保しようとしています。
韓国政府「史上初の“円建て”外平債」発行を計画!為替介入資金を円で集めるつもり
2023年06月30日、韓国の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)副首相兼企画財政部長官が日本で驚くべき計画を公表しました。あの「外国為替平衡基金債券」(略称「外平債」)を「円建て」で発行するというのです。秋長官は、『ザ・ペニンシュラ東京』で現地投資家...
(吉田ハンチング@dcp)