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イギリスで「排ガス不正」予備審問。補償金1.2兆円と予測される

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2024年06月11日、大変に注目される予備審問がイギリスの高等法院で行われました。

『メルセデスベンツ』、『フォード』など世界の自動車メーカー13社が排ガス試験で不正を働いた――として、ディーゼル車の所有者約150万人が補償を求める裁判を起こしています。いわゆる排ガス不正についてのもので、自動車メーカーの信頼性に関わる大問題を裁くものです。

2015年に発覚した『フォルクスワーゲン』の不正疑惑は「真っ黒」という結果で、同社は不正に手を染めたことを認めています。読者の皆さまもご存じの『フォルクスワーゲン』事件が、現在にも影響を及ぼしていると見ることができます。

『フォルクスワーゲン』は、「defeat device」を用いて、不正にテストをパスしていました。排ガステストが実施されているとデバイスが判断したら有害物質の排出を抑えるような仕組みがクルマに組み込まれていたのです。

世界的な自動車メーカー『フォルクスワーゲン』内でいったい何が行われていたのかについては、『偽りの帝国 緊急報告・フォルクスワーゲン排ガス不正の闇』という本に詳しくリポートされています。もし、ご興味があれば読んでみてください。

今回の裁判について、約30万人から訴えられている『メルセデスベンツ』の広報担当者は「訴えには根拠がない」と声明を出しており、戦う姿勢です。

『Reuters(ロイター)』の報道では、補償額は「一人4,000ポンド(約80万円:79万8,716円)と控えめに計算しても60億ポンド(約1兆2,000億円:1兆1,980.74億円)になる」と報じています。

そんもので済むかなあ……です。排ガス不正は『フォルクスワーゲン』に大損害を与えました。もちろん自業自得、身から出た錆ですが、裁判の行方には要注目です。

円換算は2024年06月17日「1ポンド=199.68円」で行いました。

(柏ケミカル@dcp)

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