韓国でこういうことが発覚するととことん追及されます――という話です。
2022年09月06日、朝鮮半島南部に台風11号が上陸し、韓国に甚大な被害をもたらしました。
事業に支障を来す企業が続出し、中でも韓国を代表する鉄鋼メーカー『POSCO(ポスコ)』は、浦項製鉄所の高炉全基が停止するという事態に追い込まれました。
高炉全基停止は49年ぶりのことで、韓国鉄鋼生産の屋台骨を支える企業は大ピンチに陥ったのです。
『ポスコ』は人手をかき集め、秋夕の連休を返上して復旧作業に乗り出しました。Money1でも以下の記事でご紹介したとおり、08日には「10日までに電力を回復し、順次高炉を再稼働していく」というプレスリリースを出したのですが……。
「歴代級の台風が朝鮮半島に上陸するかも」という予測が出る中、『ポスコ』の崔正友(チェ・ジョンウ)会長は直前の週末、ゴルフ旅行に出かけていたことが分かりました。
この事実が発覚したので、国政監査(行政安全委)で崔会長は国会議員に吊るし上げられました。
↑国会議員が崔会長を怒鳴りつけるところとらえた『中央日報』の動画。それにしても韓国の議員の皆さんは居丈高です。YouTube『中央日報』チャンネル。
時間経過をカレンダーにまとめると以下のようになります。
監査の質疑応答によれば、03日はゴルフをプレーし、04日はしなかったそうです。また、05日は「韓国国際アートフェア」に出掛けて美術鑑賞だったとのこと。
「歴代級の台風が北上していたというのにゴルフって……」と、『国民の力』議員はここぞとばかりに激しい言葉で非難しました。
あんまり責めるのも気の毒な感じがしないでもないですが、浦項製鉄所の高炉が全基停止するという事態になってしまったので、「緊張感が足りなかった」と言われるのは仕方ないですね。
(吉田ハンチング@dcp)