
↑チェコから受注したDukovany(ドゥコバニ)原発の完成予想図。正確にいうとドゥコバニはソ連時代からの原発が4基あります(旧ソ連型VVER)。これの老朽化がひどいので新たに2基の原発(Dukovany Units 5 and 6)を建造するのです。これを受注したのが韓国というわけです。
韓国の「チェコへの原発輸出」が決まったウラで、アメリカ合衆国『ウエスティングハウス』との秘密契約が締結されており、その内容がチョンバレした結果、韓国内に衝撃が走っています。

韓国メディアでは「50年縛りとかまるで奴隷契約」など、罵詈雑言なタイトルの記事が出ています。
上掲の先記事でご紹介しましたが、そもそも韓国企業に根本技術がないのが原因です。
そこで面白いのが「技術自立を強調した韓国水力原子力、”ロイヤルティのくびき”を脱せず…『奴隷契約』批判には『違う』」というタイトルの――韓国メディア『韓國日報』の記事です。
「2017年に『韓国の原発技術は自立した』って産業通商資源部は言ったじゃねーか!」――という傑作な内容です。大変に面白いので、記事の一部を以下に引きます。
(前略)
『韓国水力原子力』・『韓国電力』が尹錫悦(ユン・ソギョル)政府当時に知的財産権(IP)争いを終結させ、米国ウェスティングハウス社と原発輸出時に1億7,500万ドル(約2,400億ウォン)のロイヤルティを支払うことで合意していた事実が明らかになり、論争が大きくなっている。2017年には「技術自立」を強調し、K-原発輸出を加速させると強調してきた『韓国水力原子力』であったため、批判は強い。
(後略)⇒参照・引用元:『韓國日報』「技術自立を強調した韓国水力原子力、”ロイヤルティのくびき”を脱せず…『奴隷契約』批判には『違う』」
2017年に「技術的に自立した」と宣言したの何だったんだ――というわけです。
ここからがさらに面白いのです。
韓国では本件が大問題になっており、大統領から調査せよ――との指示があったとのことで(チェコ原発受注は尹錫悦(ユン・ソギョル)政権の業績なので貶めたくて仕方がない)、2025年08月19日、産業通商資源中小ベンチャー企業委員会第2次全体会議に産業通商資源部の金正寛(キム·ジョングァン)部長(長官)と、『韓国水力原子力発電』の黄柱鎬(ファン・ジュホ)社長が出席を余儀なくされました。
本件について質疑応答で火だるまになりました。
黄柱鎬(ファン・ジュホ)社長の弁明が傑作でした。
「技術自立をしたので輸出に問題はないと言っていたのに、ロイヤリティーの支払いが発生するのはおかしいではないか」という質問に対して――、
「私は100%我々の技術だと主張したことはない。
一部の原子力関係者の中には100%われわれの技術を確保したかのように言う発言があったが、それでは商業的に見れば紛争を起こしかねないものだ」
「誤解を生むように広報したのであれば、それは誤りだったと思う」」
――と答えました。
韓国人というのは「これ」です。基礎技術など何も持っていないくせに、「われわれの技術」「核心技術」「技術自立」などと言い散らかすのです。
この張り子の虎ともいうべき韓国の実体を「外華内貧」※と形容するのです。
※このような四字熟語は日本にはありません。「外ばかり華やかに装っていても、中身はお寒い状況である」という意味です。
今回の秘密契約チョンバレ事案は、図らずも韓国の原発産業がいかに外華内貧なものかを露呈させることになりました。
ただ「本当のこと」が明らかになるのは良いことです。韓国人がいかに嫌がろうが「事実」は変えられません。直視すべきです。
(吉田ハンチング@dcp)






