実際、ポーランドにヘッポコ軽戦闘機を売りつけるなどの成果を上げました。
これなども前政権のレガシーになるので、韓国大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)とその愉快な仲間たちからすれば否定したいはずなのですが、現在のところ目立って「全否定」には乗り出してはおりません。
2025年10月13日、韓国の『ハンファ』は、15日までアメリカ合衆国・ワシントンD.C.で開催されていた北米最大規模の地上防衛展示会『AUSA 2025』に参加すしました。
これはAUSA(合衆国陸軍協会)が主催して毎年開催される展示会です。

↑『ハンファ』の『AUSA 2025』ブース。
ハンファは279平方メートル規模の統合ブースを用意し、米陸軍の近代化事業に向けた最適なソリューションを披露する。現在、米陸軍は射程・精度・機動性の向上および再装填・持続発射能力を備えた新型自走砲の導入を推進している。
↑YouTube『MBC경남 NEWS』チャンネル「【K-防衛】世界最大陸軍防衛展 AUSA 2025 現場に行く!未来の戦闘システムが一堂に」
『ハンファ・エアロスペース』は、合衆国陸軍の自動装填砲塔を8×8車輪型プラットフォームに搭載した「K9A2」をお披露目しました(下掲は模型)。

この「K9A2」は2022年に防衛事業庁とともに体系開発に着手して以降、最終性能検証中の最新の自走砲で、自動化された弾薬搭載・装填システムを備えている。分間最大発射速度も従来の6発から9発以上へと増加する――とのこと。
興味深いのは、MCS(Modular Charge System:モジュール式装薬)の現地生産化の協力案も重点的に推進する――としている点です。
『ハンファ』はMCSの合衆国における現地生産を通じて、合衆国陸軍および同盟国の安定的な弾薬供給網の確保に寄与する計画を練っており――ロシアが無法に始めた戦争により、世界的な弾薬不足ですから、その補充に一役買いますよ――というわけです。
「『ハンファ』のMCSは、世界最高水準のスマートファクトリー基盤による自動化生産を通じて品質の一貫性と生産効率を確保している。
北大西洋条約機構(NATO)規格の155mm砲弾との高い互換性や、発射圧力・射程の精密制御により、安全性と効率性に優れていると評価されている」
――と自画自賛しています。

155mm砲弾は合衆国軍および同盟国の野戦砲兵の主力火力。合衆国軍は月産10万発を達成しようと生産拡大しています。
2025年02月時点で「月間生産能力は2022年の3倍以上に増加した」となっていました。しかし、2025年08月時点で「月産10万発は2026年半ばまでは達成できない見込み」となりました。
計画は明らかに遅延しています。
MCSの製造元が多角化すれば合衆国にとっても助かる話ですから、実現すれば『ハンファ』にとっても「美味しい」です。
(吉田ハンチング@dcp)






