政府チャーター機で多数の韓国人が帰国する――という事案がまた起こりました。
2025年09月04日(現地時間)、韓国企業『現代自動車』と『LGエネルギーソリューション』の合弁会社が建設していたバッテー工場に合衆国当局の連邦・州組織がカチコミ捜査を決行。

違法なビザで労働していた韓国人が逮捕されました。

韓国政府は合衆国政府当局と交渉し、2025年09月12日(韓国時間)、韓国人314人が政府チャーター機で帰国。
韓国内で「韓国に投資させておいて韓国人を捕まえるとは何事だ」※と反米機運が盛り上がり、騒然としたこの事件でしたが――、
――今度はカンボジアです。
※何事だも何も合衆国当局からすれば「不法労働者」の取り締まりです。

2025年10月18日午前01:15頃(現地時間)、カンボジアで拘禁された韓国人64人が政府チャーター機に搭乗して帰国の途につきました。
この64人は、カンボジアでボイスフィッシングやロマンス詐欺、投資詐欺などの犯罪に関わり、移民当局に拘禁された韓国人の皆さんです。
64人のうち59人は、カンボジア当局のカチコミ捜査で検挙され、残りの5人は自ら申し出て、当局に確保されました。
騙されて海外に行ってしまう若者が哀れ
実は、韓国では「簡単に稼げる仕事がある」と甘言に騙されて海外に出かけ、パスポートを取り上げられて監禁され、ボイスフィッシングなどに従事させられる――という若者が多数出ています。
2025年08月には、韓国人パク・ミンホさん(22歳)の遺体がカンポット州ボコール山付近のピックアップトラックの中で発見されました。パクさんは拷問と暴行を受けた後、心停止で死亡したと見られています。
パクさんは家族に「07月に展示会に出席するためカンボジアを訪れる」と伝えて出国。韓国メディアの報道によれば「到着後まもなく犯罪組織に誘拐され、3万5,000ドルの身代金を要求された」とのこと。
❶SNSや求人サイトで「カンボジアで高収入のIT職」などと募集
❷渡航後にパスポートを取り上げられ、詐欺電話や暗号資産詐欺に強制参加させられる
❸一部は脱走に失敗して暴行・監禁される
――というフレームです。
このような事件が多発しており、カンボジアで発生した韓国人拉致・監禁事件は(当局が把握している数だけでも)、
2021年:4件
2022年:1件
2023年:17件
2024年:220件
――と急増。
2025年は08月までで「330件」となっています。
韓国の若者がこのような詐欺事件に関与してしまうのは、SNSや求人サイトにある「カンボジアで高収入のIT職」などの甘言に釣られるからですが、この背景にはMoney1でもご紹介した「若者の就職難」があるものを見られます。
「貧すれば鈍す」といいますが、若者が困窮するような社会は決して良好とはいえないでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)






