韓国の経済状況を懸念する記事が増えています。日本人としてはどうでもいい話ですが、面白いのでつい見てしまいますね。09月28日「毎日経済新聞」に「金融危機の際には外貨準備高3,848億ドルでは安心できない」という記事が出ています。
南朝鮮の外貨準備高は2017年08月末時点で「3,848億4,000万ドル」(約43兆円)に達しています(内訳についてはMoney1の記事「外貨準備高の基礎知識 南朝鮮の外貨準備高は過去最高!」を参照してください)。
毎日経済新聞の同記事によれば、オ・ジョングン建国大金融IT学科教授(韓国金融ICT融合学会会長)は、「現在の外貨準備高では、危機の時に必要な外貨を緊急カバーするに概ね1,000億ドル以上不足している」としています。
1997年のアジア通貨危機の際、デフォルトした南朝鮮のためにIMFが緊急でまとめた支援金額は「550億ドル」でした。また危機の前年、1996年の外貨準備高は約340億ドル(ふたを開けたらなかったんですけどね)。現在、本当に3,848億ドルも外貨準備高があるのなら、1,000億ドルも足りないということがあり得るでしょうか?
■次回のデフォルトで南朝鮮はいくらいる!?
前回のデフォルトの際の「外貨準備高:緊急支援の金額」の比を元に、次回金融危機があったとして、また南朝鮮の外貨準備高が全くアテにならなかったとして、どのくらいの規模のお金が必要になるかというと、
前回の危機:340億ドル:550億ドル
次回の危機(仮):3,848億ドル:6,224億ドル
となります。約2,376億ドル足りませんね。
現在、韓国は5カ国(オーストラリア・マレーシア・インドネシア・UAE・中国)と通貨スワップ協定を結び、加えてチェンマイ・イニシアティブ(CMI)で利用できるお金があって、緊急時には計1,222億ドルを(一応)準備できるようになっています。
ですので、
2,376億ドル – 1,222億ドル = 1,154億ドル
となって1,157億ドル足らないことになります。前記のオ教授がどういう計算の元に「1,000億ドル」足らないと発言したのかは分かりませんが、
・前回の危機同様、外貨準備高がウソである
・前回の危機と同規模(同経済規模比)の金融危機
というのであれば、ニアリーイコール「1,000億ドル」で「だいたい合ってる」のではないででしょうか。邪推するなら、オ教授は自国の外貨準備が「すぐに使用できるものでない(あるいは『ない』」ことを知っているのです。
同記事内でオ教授は「韓米・韓日通貨スワップなど2段階外貨流動性の確保が重要であり(後略)」と述べていますが、そんな虫のいい話はないでしょう。日本、アメリカともに南朝鮮と通貨スワップ協定を結ぶ意味が全くありませんからね。
また、上記1,222億ドルのうち、中国との通貨スワップ協定が約560億ドルを占めますので、これが満期の10月10日で切れますと、足らないお金は「1,560-1,714億ドル」になるというわけです。
まさに「今そこにある危機」ですね。
※朝鮮語原文の記事はGoogle翻訳によって日本語にしました。
(柏ケミカル@dcp)