外貨準備高の基礎知識 日本と南朝鮮の外貨準備を見てみよう

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南朝鮮の中国との「外貨スワップ協定」が10月10日に期間終了を迎えます。これが延長できるかどうかは南朝鮮の経済の安定に大きく影響しまので、南朝鮮ウォッチャーの間では話題になっているようです。ここで注目されるのは「外貨準備高」です。今回は改めて「外貨準備」「外貨準備高」についてご紹介します。

外貨準備高の基礎知識

「外貨準備高」は通貨当局が保有している「外貨準備としての外貨の量」を意味します。そもそも外貨準備は、

・輸入の決済
・対外債務の返済
・自国通貨の為替レートが急変動したときの介入に使う

といった用途のためにあります。日本では、通貨当局とは「財務省」(外国為替資金特別会計)と中央銀行たる「日本銀行」です。

ちなみに外貨準備高の中身は、

1.外貨資産(預金・債券等)
2.金
3.SDR(特別引出権)
4.IMFリザーブポジション

となっています。この中で一般に知られていないのは3と4ではないでしょうか。

まず「SDR」とは「Special Drawing Rights」の略で、IMFに出資し参加した国には、その出資比率に合わせてSDR(仮想の通貨単位のようなものと考えてください)が配分されます。このSDRを使って、他の加盟国から通貨(正確にはSDRバスケットの通貨※)と交換してもらうことができるのです。

※SDR「通貨バスケット」については以下の記事を参照してください。
Money1「中国の「元」は「国際通貨」を目指していますけども
https://money1.jp/?p=1502

ですのでSDRを有していることは、とりもなおさず外貨との交換を保証されていることで、そのぶんが外貨準備になります。つまり、IMFに出資して加盟すると、SDRの配分を受けることができ、そのぶんを「外貨準備の保有」とすることができるのです。

4の「IMFリザーブポジション」は、IMFから(ほぼ)無条件で引き出すことのできる資金枠です。その金額は加盟国の出資金に応じて決まっています。

日本の外貨準備高はどうなっているか?

日本の場合、外貨準備高はほとんど「1」の「外貨資産(預金・債権等)」、中でも米国債を多く保有しています。また外貨準備高については財務省が毎月その中身を発表しています。直近のデータでは以下のようになっています。

●日本の外貨準備高(2017年08月末日時点)
1.外貨:1兆2,042億2,600万ドル
 預金:1,226億9,400万ドル
 証券:1兆815億3,200万ドル
2.金:322億7,200万ドル
3.SDR:191億ドル
4.IMFリザーブポジション:118億8,300万ドル
その他外貨準備:5億2,500万ドル
合計:1兆2,680億600万ドル

⇒データ引用元:財務省「外貨準備等の状況(平成29年8月末現在)」
http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/official_reserve_assets/2908.html

韓国の外貨準備高がどうなっているか?

では、かつてアジア通貨危機の際にそれまで発表していた外貨準備を流用していたことがバレた南朝鮮は、どのような状況になっているのでしょうか。南朝鮮の中央銀行である韓国銀行が08月03日に公表した07月末日時点での外貨準備高は下のようになっています。

●韓国の外貨準備高(2017年08月末日時点)
1.外貨:3,749億7,000万ドル
 預金:207億7,000万ドル
 証券:3,542億ドル
2.金:47億9,000万ドル
3.:SDR:33億2,000万ドル
4.IMFリザーブポジション:17億6,000万ドル
合計:3,848億4,000万ドル

南朝鮮の外貨準備は、この07月末日時点で前月比で10億8,000万ドルの増加。これは6カ月連続での増加で、過去最高を更新しています。本当にあればいいのですが(笑)。

(柏ケミカル@dcp)

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