北朝鮮問題のせいなのか「円高」が進んでいます。ついに「107円台」に踏み込みました。円高になると当然のごとく株安になりますから、日経平均がひどいことになっております。本日09月08日の「ドル円」と「日経平均」は下のようなものです。
●09月08日の日経平均
●09月08日のドル円
地政学リスクのため、安全資産としての円が買われ、そのため円高が進むといった説明がされますが、日本は北朝鮮の近所にある国です。北朝鮮がぶっ放したミサイルは日本に落下するかもしれません。それが現実になると当然円は大幅に下落するはずで、どこが安全資産なんだ? と思われませんか。そもそもが「地政学リスクって何だろう?」という話です。
「地政学」は、地理的な環境が国家にどのような影響(政治・軍事・経済)を与えるのかを研究する学問です。市場関係者は「地政学リスク」という言葉をよく使いますが、この円高は果たして「地政学リスク」で説明がつくのでしょうか?
高橋洋一先生(元大蔵官僚・経済学者)は、
「いずれにしても、北朝鮮が核・ミサイル実験をするたびに、一時円高になる現象を説明するのはなかなか難しく、市場関係者の間の「条件反射」「お祭り」と考えたほうがいいだろう。つまり、これは一時的なノイズであり、その後の価格変動には影響を与えないものだ」
⇒引用元:『zakzak』「日本の解き方 2017.9.8」
と述べています。Money1では繰り返しご紹介していますが、日本の株価は円高と負の相関があります。円高に振れるとほぼ確実に株価は下がるのです。株式市場に投資をするのであれば、ドル円相場にも気を付けなければならないのです。
(柏ケミカル@dcp)