「新しいものへの感度」においても日米には差があります。アメリカ人は新規なもの(ヘンなものでもいいですが)を積極的に認める、一種の「率直さ」を持っているように思われませんか? 09月06日アメリカ下院は、未来の「自動運転カー」の普及を実現させるための「SELF-DRIVE Act(セルフドライブ・アクト)」と呼ばれる法案を承認しました。
●「SELF-DRIVE Act」の要旨
・連邦安全基準の規制を受けることなく自動運転カーの配備と運用を認める
・初年度は2万台、3年後に10万台まで拡大する
・州が独自に自動運転カーを締め出すことを禁止する
フォード、グーグル、Uberなどのアメリカ企業が自動運転カーの実験を行っていますが、これらの企業にとってはうれしい話で、一般道を走らせる実践によって貴重なノウハウを蓄積することができるのでしょう。
ただし、「SELF-DRIVE Act」はまだ「法案(bill)」であって「法律(law)」ではありません。下院で承認されましたので、上院に送られて議論されることになります。実は、上院は上院で同じような法案を(超党派の議員が)策定中なのです。
・「SELF-DRIVE Act」には商業用自動運転についての項目がないが、上院ではそれについても協議されている。
・州法を無視しても良い、という部分が緩められるのではないか
と指摘しています。
いずれにせよ自動運転カーの実現に向けての法整備は大事なことです。アメリカではこのように議員たちが努力しています。日本の自動車メーカーはハードの開発を急いでいますが、日本においても法律が必要なのは同じ。こういう点で日米の差が出るわけです。
(柏ケミカル@dcp)