アメリカ・中国の貿易戦争は継続中。新たに開始されるはずだった通商協議は中国が拒否し、再開のめども立っていません。アメリカの制裁関税賦課は中国からの輸入総額のほぼ半額に達しており、中国の出方によってはそれが全額に達するのも時間の問題です。
貿易戦争の推移によって「元安」トレンドにありますが、中国当局は通貨安が極端に進行しないように管理できていると考えているようで、実際「1ドル=7元」のラインを超えてはいません。ほぼほぼ「1ドル=6.8-6.9元」に抑え込んでいます(下掲チャートは『Investing.com』より引用)。
また、中国の株式市場も同様に年初来下降トレンドが続いています(下掲チャートはCSI300指数:『Bloomberg』より引用)。09月の最終週には反発していますが、貿易戦争のため右肩下がりであることは確かです。
アメリカ・トランプ大統領は、中国の通貨安・株安傾向について自分の功績と考えており、「効いてる効いてるw」とばかりに「中国は苦境にさらされている」と発言しています。ただし、これからの通商協議を考えてか「中国が困難に直面するのは見たくない」と付け加えることも忘れてはいませんが。
(柏ケミカル@dcp)