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韓国の新外相がさっそく中国・王毅外相から説教食らう

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2022年05月16日、韓国尹錫悦(ユン・ソギョル)新政権の外交部長官(外務大臣に当たります)となった朴振(パク・ジン)さんが、中国の王毅外相とビデオ会議を行いました。

この内容が傑作なので、少し長いのですが以下に引用します。

2022年5月16日、王毅国務委員兼外相は、韓国の朴晋新外相とビデオ会談を行った。

王毅は「遠くの親類より近くの他人」と述べた。

中国と韓国は永続的な隣国であり、切っても切れないパートナーである。

中国は常に中韓関係を戦略的かつ全体的な観点から見てきた。

国交樹立から30年、両国は嵐を乗り越え、飛躍的な関係発展を遂げ、両国民に恩恵を与え、地域の安定と繁栄を促進した。

そのために歴代の韓国政府とすべての関係者が努力し、その経験は大切に受け継ぐべきものだ。

まず、相互尊重を主張する。

中国と韓国は、常に互いの発展の道筋、核心的利益、文化的伝統や習慣を尊重してきた。隣国同士、お互いを尊重し合うことが、隣国が仲良くするための方法である。

第二は、Win-Winの協力を守ることだ。

過去30年間、中国と韓国の貿易量は50倍以上に増え、相互の投資額は1,000億米ドルを超え、双方は対等かつ互恵的な立場での実務協力を通じて、共通の発展と繁栄を実現することができるようになった。

第三には平和を守ることである。

全ての関係者の努力により、朝鮮半島はおおむね平和に保たれ、両国と地域の発展に必要な環境を提供してた。

第四に、開放性と包括性を堅持することだ。

30年前、両国は冷戦の束縛から脱却し、協力の新しい章を切り開いた。今日、中国と韓国にとって、この地域を開放的かつ包括的に維持し、新たな冷戦のリスクから守り、両陣営の対立に反対し続けることが基本的な利益となのである。

韓国には「君子は大道を行く」とことわざがある。

中国は、双方が相互尊重と協力精神に基づき韓中関係の新時代を切り開くという尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の希望を歓迎する。

新たな出発点に立った私たちは、正しい方向を把握し、中韓関係がより大きく発展する新たな30年の時代を切り開かなければならない。

王毅は、次に中韓関係の「4つの強化」を提案した。

まず、コミュニケーションと連携を強化し、相互信頼の基盤を固めることである。

我々は、国家元首外交の主導的役割を十分に発揮し、あらゆるレベルの対話メカニズムを有効に活用し、円滑で質の高い政治・外交コミュニケーションを維持して、理解を深め、協力を促進し、相違点を管理すべきである。

第二に、互恵的な協力関係を強化し、手を携えて発展・再生に取り組むことだ。

中国の巨大な市場は、韓国の長期的な発展に一定の推進力を与えるだろう。

双方はデジタル経済、人工知能、新エネルギーなどの分野でそれぞれ優位性を持っており、協力することで「1+1が2より大きくなる」というプラス効果を発揮することができる。

双方は自らの利益と共通の利益のために行動し、「デカップリング」や「連鎖の断絶」という負の傾向に反対し、グローバルな産業チェーンのサプライチェーンの安定性と円滑な流れを維持する必要がある。

第三に、人文の交流を強化し、人と人との触れ合いを促進することだ。

国交樹立30周年と「中韓文化交流年」を契機に、さまざまな人文交流を行い、外部に積極的なメッセージを発信し、両国の人々、特に若い人たちが友情を深め、誤解を減らすよう指導していかなければならない。

第四に、国際協力を強化し、地域の安定を維持することである。

中国は、韓国が世界の平和と繁栄を促進するために、より建設的な役割を果たすことを喜ばしく思っており、両国、アジア、新興市場国の共通の利益を守り、激動し変化する時代に安定と確実性を注入するために韓国と協力することを望んでいる。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「王毅同韩国新任外长朴振举行视频会晤」

驚くなかれ、文書頭からここまでの全部が王毅外相が述べ、要求したことで埋まっています。

遠くの親類より近くの他人」という言葉は、明らかに「遠くにいるアメリカ合衆国よりも近くの中国と仲良くしろ」と言っています。

また、冒頭から続く

・相互尊重を主張すること
・Win-Winの協力を守ること
・平和を守ること
・開放性と包括性を堅持すること

は、中国を尊重して「中国にとって損になることをするな」の言い換えに過ぎません。

「新たな冷戦のリスクから守り、両陣営の対立に反対し続けることが基本的な利益」などと述べていますが、新冷戦はとっくに始まっていますし、(少なくとも)米中の局外にいろという表明です。その対価が「韓国の長期的な発展に一定の推進力を与える中国の巨大な市場」というわけです。

つまり、「中国の市場が欲しいのなら言うことを聞け」で、要は新しい外相に対する中国外相からの説教に他なりません。

しかもこのプレスリリースには「韓国が同意した」「共感した」といった文言は一切ありません。王毅外相が朴振(パク・ジン)外相に一方的に言い聞かせたのです。

この後にやっと韓国朴振(パク・ジン)外相の話が出てきます。最後まで引用します。

(上掲の続き)

朴振(パク・ジン)は、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の選出後、習近平主席が初めての祝賀メッセージを送り、その後すぐに対話を行い、その後、王岐山副主席を特別代表として大統領就任式に出席させたことに、韓国の新政府は心から感謝の意を表すると述べた。

「韓国は中国との関係の発展を非常に重視しており、相互尊重と協力の精神に基づき、中国とより健全で成熟した二国間関係を築く用意がある。

大韓民国は、常に一つの中国の原則を堅持している。国交樹立30周年を新たな出発点とし、ハイレベルの接触を維持し、経済・貿易協力を深め、民間交流を推進し、韓中関係を新たな段階に引き上げたい」と述べた。

韓国は、中国が半島問題において重要かつ建設的な役割を果たし続けることを評価し、期待している。

また、現在の朝鮮半島の変化や共通の関心事である国際問題について意見交換を行った。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「王毅同韩国新任外长朴振举行视频会晤」

もちろん中国側から出たプレスリリースなので当然かもしれませんが、朴振(パク・ジン)新外相は、中国の主張をすっかり受け入れたように読めます。

バイデン大統領が訪韓して、北朝鮮・インド太平洋フレームワークなどの問題が話し合われますし、また尹錫悦(ユン・ソギョル)新大統領の公約である「THAADの追加配備問題」もあるのですが、果たしてどうするつもりなのでしょうか。

この先の展開が見物です。

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(吉田ハンチング@dcp)

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