2025年02月26日、韓国の統計庁が「2024年出生・死亡統計(暫定)」を公表しました。
結論からいえば、2024年には「合計特殊出生率」が「0.75(人)」となり、2023年の「0.72」から回復しました。
この結果を見て、韓国メディアは「人口減少も底を打った」などと報じています。
さあ本当にそうかな?――です。
今回、統計庁が公表した合計特殊出生率の推移グラフが以下です。
⇒参照・引用元:『韓国 統計庁』公式サイト「2024年出生・死亡統計(暫定)」
2024年は前記のとおり暫定ながら「0.75」です。前年の0.72よりも増加しました。上記の推移ではちょっと分かりにくいので、要所を取ってグラフ化したのが以下です。
お分かりいただけるでしょうが、これまでにも合計特殊出生率が上昇した年はあるのです。
例えば1992年には「1984年:1.74」から回復して「1.76」、「2005年:1.09」から2012年には「1.30」に回復しています。しかし、全体としての減少は変わらず、2024年には「0.75」となっているのです。
2024年の結果を見て、底を打って人口が増加に向かうなどという「夢」を見ないこと、です。
先の記事では割愛したのですが、良い機会のですので、韓国の国会予算政策処が韓国の人口推移をどのように予測しているのかをご紹介します。
最新の2025年02月21日に公開されたバージョンです。
あまりに絶望的な数字です。以下をご覧ください。
上掲を和訳したのが以下です。
上掲のグラフで「仮定別」となっているのは、「低位」「中位」「高位」という3つのパターンでシナリオを作成しているためで、「中位」シナリオをとったとしても、2030年、すなわち今から5年後には韓国の総人口は「5,131万人」まで減り、2050年には「4,711万人」と大きく5千万人を割り込みます。
※もし低位シナリオをいった場合には2040年には「4,774万人」で5千万人を割ることに注目ください。
つまり、とてもではないですが「これで人口増加に転じるぞ」などという「夢」は信じられません。「ヘル朝鮮は伊達じゃない」――です。
※合計特殊出生率は「女性一人が15歳から49歳までに出産する子供の数の平均」です。この数字が2.2ないと人口は増えていかないといわれます。
(吉田ハンチング@dcp)