韓国(『韓国銀行』)は、アメリカ合衆国のFED(Federal Reserve Systemの略称:連邦準備制度)と締結したスワップライン※1を利用して総額約200億ドルを調達しました。その返済が始まっています。
先にご紹介したとおり、
06月25日(木):79億2,000万ドル
07月02日(木):41億4,000万ドル
07月09日(木):20億1,500万ドル
07月16日(木):21億1,900万ドル
07月23日(木):12億6,400万ドル
07月30日(木):13億2,900万ドル
と重い返済ロードが続いているわけですが、第2次調達分の「41億4,000万ドル」の返済日が到来しましたのでFEDのデータで返済状況を確認しました。
『NY連邦準備銀行』は、毎週スワップラインの取引状況を公表しており、滞納などしようものなら世界的に恥をさらすことになります。
最新の公表データによれば『韓国銀行』はさすがにきちんと返済したようです。
まず「U.S. Dollar Liquidity Swap – Operation Results」(ドル流動性スワップ-運用結果)です。
『韓国銀行』が新たにドル流動性スワップを利用していませんのでこれは変化なしです。
次に「U.S. Dollar Liquidity Swap-Amounts Outstanding」(ドル流動性スワップ-未払い金額)です。
07月02日に「41億4,000万ドル」を返済したので、未返済額は「67億2,700万ドル」に減りました。
残り「67億2,700万ドル」ですが、来週の07月09日(木)は第3次調達分「20億1,500万ドル」の返済日です。
さて、『韓国銀行』は完済できるでしょうか。また、返済した分ドルがなくなるわけですが韓国のドル事情は大丈夫でしょうか。
まだお楽しみは続きます。
※1韓国メディアは「通貨スワップ」、時に「通貨スワップ協定」と呼称しますが、紛らわしいのでMoney1ではFRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)に従って「スワップライン」「ドル流動性スワップ」と記載します。本稿のタイトルだけはアンカーが韓国の表記に合せて「通貨スワップ」としています。
(柏ケミカル@dcp)