今週も返済日になりました。定点観測のご報告です。
韓国の中央銀行『韓国銀行』は、2020年03月19日、アメリカ合衆国のFED(Federal Reserve Systemの略称:連邦準備制度)とスワップライン※1を締結。
FRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)によれば、スワップラインには「ドル流動性スワップ」と「外貨流動性スワップ」がありますが、締結されたのはドル流動性スワップで、これは海外の中央銀行にFEDがドルを供給する仕組みです。
供給するといっても「くれる」わけではありません。ドルを貸す仕組みですので、借りたら利子を付けて返却しないといけません。
『韓国銀行』はドル流動性スワップを利用して約200億ドルを調達しました。現在その返済の最中で、本日を入れてあと2回で完済です。
07月23日(木)は総額「12億6,498万5,504ドル」の返済
本日07月23日は、第5次調達分「12億6,400万ドル」のMaturity Date(満期日、返済期日)です。
「85日満期」で「年利:0.3348%」でしたので、元本「12億6,400万ドル」と利子「98万5,504ドル」※2を合わせて返済総額は「12億6,498万5,504ドル」(約1,351億2,575万1,584円)※3になります。
毎度のことですが『韓国銀行』の返済状況は、FEDが毎週公開しているデータで確認できます。
順調に返済していますので、さすがにここにきて「滞納」はないでしょう。滞納すると世界的に赤っ恥をかきますので、どんな手を使っても返済するはずです。
もちろん『韓国銀行』にドルがないわけないので、大丈夫でしょうが。
※1韓国メディアは「通貨スワップ」、時に「通貨スワップ協定」と呼称しますが、紛らわしいのでMoney1ではFRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)に従って「スワップライン」「ドル流動性スワップ」と記載します。本稿のタイトルだけはアンカーが韓国の表記に合せて「通貨スワップ」としています。
※2年利を365日で割って1日分の利率を求め、85を掛けて「85日満期分」の利率を計算。これに12億6,400万ドルを掛けて利息額を計算。
※3ドル円換算は2020年07月22日の「1ドル=106.82円」を使用しました。
(吉田ハンチング@dcp)