アメリカ合衆国の財務省から主要な合衆国公債のホルダーとその金額のデータが公表されましたので、韓国の保有額について確認してみます。
06月末時点で韓国は合衆国公債を「1,227億ドル」保有しています。05月末時点では1,173億ドルだったので「54億ドル」も増えました。
『韓国銀行』が公表した06月末時点での韓国の外貨準備は以下のようになっていました。
外貨準備高:4,108億ドル
(前月比:約34億ドル増加)
<<内訳>>
⇒Securities 3,726億ドル
(証券類)
前月比:69億ドル増加
⇒Deposits 260億ドル
(預金)
前月比:40億ドル減少
⇒SDRs 31億ドル
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:3億ドル増加
⇒IMF position 43億ドル
(IMFリザーブポジション)
前月比:3億ドル増加
⇒Gold 48億ドル
(金)
前月比:変わらず
⇒データ引用元:『韓国銀行』「Korea’s Official Foreign Reserves(As of the end of June 2020)」
http://www.bok.or.kr/eng/bbs/E0000634/view.do?nttId=10059119&menuNo=400069
69億ドル増えたうち54億ドルは合衆国公債だった
というわけで、06月末に増加したSecurities(証券類)「69億ドル」のうち、54億ドル分は合衆国公債でした。毎度おなじみですが、増加した残りの「15億ドル」分は正体不明のSecurities(証券類)ということになります。
ちなみに上掲のとおり、06月は現金たるDeposits(預金)が40億ドル減少しており、韓国の外貨準備の中の現金の推移は以下のようになっています(単位は10億ドル)。
韓国の外貨準備については、Securities(証券類)の中身も謎ですが、このDeposits(預金)の増減についても割と謎です。
外貨準備の現金の増減を国際収支統計のどの項目と相関関係が高いのかを調べてみたのですが、これがまたヘンな結果になりましたので、それについてはまた改めて記事にするようにいたします。
(柏ケミカル@dcp)