何度もご紹介しておりますが、韓国では文在寅大統領が「クリーンエネルギー政策」を推進している都合上、国内の原子力発電所は厄介者扱いされています。
解体費用が雪だるま式に増加!
中でも「古里原発1号機」は解体されることになっており、注目されています。同機は、1972年に完成した韓国最初の原発なのですが、老朽化、政府の方針もあって解体されることになったのです。
↑古里原発。右から順に1号機~4号機。PHOTO(C)IAEA Imagebank
解体作業は一応2022年開始予定ですが、その前段階の予算で注目されています。抜き取った核燃料棒はどうするんだといった問題もあるのですが、まだ「いくらかかるんだ」という話も片付いてはいないのです。
この件を報じた韓国メディア『毎日経済』から記事の一部を引用します。
(前略)
ヤン・グムフイ『国民の力』議員に提出した「韓水原古里1号機 解体引当金調達計画」によると、韓水原(『韓国水力原子力発電』)は、2022年までに総額8,493億ウォンを負債引当金として設定した。これは韓水原が先月出した解体推定コスト8,129億ウォンより400億ウォン近く多い金額だ。
(後略)⇒参照・引用元:『毎日経済』「[独占] 6,500→7,500→8,500億…原発解体費用雪だるま」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
解体費用が1カ月で「400億ウォン」増えたのです(笑)。この金額推計は以下のように雪だるま式に増加してきました。
2012年:6,033億ウォン
2014年:6,437億ウォン
2020年08月:8,129億ウォン
2020年09月:8,493億ウォン
1カ月で400億ウォン増えたのは物価上昇も加味してのこと、だそうです。
実際は、「やってみないといくらかかるのか分からない」というのが本当のところなのではないでしょうか。
(柏ケミカル@dcp)