2020年09月19日、韓国政府「企画財務部」が重要なデータを公表しました。2020年第2四半期における韓国の「対外直接投資額」です。
2020年第2四半期の韓国の海外投資:121億4,000万ドル(前年同期比:27.8%減少)
まず全体で約28%の下落です。次に業種別に見た、大きく下落したものですが……。
製造業の海外投資:21億5,000万ドル(前年同期比:62.7%減少)
金融・保険業の海外投資:50億5,000万ドル(前年同期比:21.3%減少)
なんと製造業で前年同期比「約63%」も下落しています。
海外にお金が出ていかなくて良かった、という考え方もあるかもしれませんが、お金を投じないことにはリターンはありません。また、韓国の場合、製造業が海外に投資するのは、海外で造った方がコストが安くすむためです。
何度もご紹介していますが、韓国という国は労働者のコストが上がり過ぎており、製品の世界での競争力を維持するためには国内生産を止めた方がいいのです。なので、韓国製造業界はどんどん海外に進出しているわけですが、それがいよいよコロナ騒動で止まっている、と。
つまり、製造業の競争力を高めるための投資ができていないのです。これは後々韓国経済に効いてくると思われます。
⇒参照:『ソウル経済』「製造業の海外投資も『コロナショック』…第2四半期63%減」
(柏ケミカル@dcp)