2020年09月第3週は、今や新冷戦の焦点となっている「台湾」を巡って大きな動きがあった週でした。先にご紹介した『台湾侵略防止法』の他に以下の決議案提出も注目されています。
2020年09月17日、トム・ティファニー(Tom Tiffany)下院議員は、
アメリカ合衆国が台湾との正式な外交関係を再開する
時代遅れで生産的でない「1つの中国政策」を終わらせる
時代遅れで生産的でない「1つの中国政策」を終わらせる
ように求める決議案を提出しました。
また、この法案には、
台湾が国際機関に加盟することを支持する
合衆国と台湾が自由貿易協定を締結するよう二国間で交渉を開始する
合衆国と台湾が自由貿易協定を締結するよう二国間で交渉を開始する
も盛り込まれています。
さらにティファニー下院議員は以下のように述べています。
「40年以上にわたり両政党のアメリカ大統領は、台湾が共産主義中国の一部であるという嘘を繰り返してきました。客観的な現実はそうではありません」
「アメリカは、世界中の友人やパートナーと話をするのに中国共産党からの許可証など必要としない」
「アメリカは今こそ、北京の『一つの中国』という幻想に迎合するのをやめ、台湾が自由で民主的で独立した国であるという現実をアメリカの政策に反映させるべきだ」
ただし、これは上院・下院での「両院一致決議案」で可決されても法的拘束力はありません。また大統領のサインも不要です。しかし、決議案が可決されることは、議会、すなわち合衆国の意思表明です。
中国への牽制になり、台湾の独立を信じる人を勇気づけることになるでしょう。
ああアメリカっていいな、うらやましいなと思えるのはこういう点ではないでしょうか。正しいと思ったことを議員一人でも議会に提出し、国民を代表する議員が一致団結して国の意思を表明するのです。
(柏ケミカル@dcp)