何度もご紹介しておりますが、韓国では投資ブームで個人投資家の皆さんが巨額の資金を突っ込んでいます。韓国国内の株式市場が主戦場の人は「東学アリ」、海外株式市場で戦う人は「西学アリ」と呼ばれています。
今回は「西学アリ」の皆さんの成果についての話です。
本年はコロナ禍による千載一遇のチャンスがありましたので底近辺で拾えた個人投資家は大きな成果を挙げています。韓国の金融監督院のデータによれば以下のようになります。
韓国個人投資家の海外株式投資
2020年08月末時点残高:28兆9,000億ウォン(2019年末比:142.6%増加)
評価損益:+3兆4,000億ウォン
2020年08月末時点残高:28兆9,000億ウォン(2019年末比:142.6%増加)
評価損益:+3兆4,000億ウォン
このように大きくプラスとなっています。また買い越し、どの銘柄を買い越したのかを見ると以下のようになります。
2020年01-08月の買い越し規模:115億ドル(前年同期比:596%増加)
買い越し上位銘柄
第1位 『テスラ』:15億5,000万ドル
第2位 『アップル』:9億7,000万ドル
第3位 『マイクロソフト』:6億1,000万ドル
第4位 『Google』:4億2,000万ドル
第5位 『ハズブロ』:4億1,000万ドル
このようにコンサバな銘柄が好まれたようです。
しかし、株式投資ではホクホクな結果なのですが、「債券」「デリバティブ」方面ではスカンピンな感じになっているのです。以下をご覧ください。
韓国個人投資家の海外債券投資
2020年08月末時点残高:海外債券投資残高:9兆3,000億ウォン(2019年末比:27.5%減少)
評価損益:-3兆4,000億ウォン
2020年08月末時点残高:海外債券投資残高:9兆3,000億ウォン(2019年末比:27.5%減少)
評価損益:-3兆4,000億ウォン
また、デリバティブ・FXでは以下の結果です。
デリバティブ・FX損益:-8,788億ウォン
(すでに「2019年の1年間での損失」の倍を超えている)
(すでに「2019年の1年間での損失」の倍を超えている)
面白いのは、債券残高で「ブラジル国債」の保有残高が「7兆8,000億ウォン」もあることです。なぜそんな飛びそうな国の国債を購入するのか、とても興味深いですね。
⇒参照・引用元:『毎日経済』「직구족 올해 2.7조 벌었다…채권·파생상품선 큰 손실」
(松田ステンレス@dcp)