煎じ詰めていえば「お金に見合った仕事をしろ!」ということになるんでしょうが……。オプティマス詐欺などで、私募ファンドの不祥事が続き、これを監督すべき韓国の金融監督院(Financial Supervisory Service:略称「FSS」)が野党から非難されています。
非難の矛先は金融監督院はなぜ毎年のように予算増が認可されてるんだという点に向いています。来年度の予算についてはまだもんでいるのですが、2020年「3,630億ウォン」に対し、金融監督院は2021年度は「4,100億ウォン」と「470億ウォン」(12.9%増額)を要求しているのです。
この要求を批判している『国民の力』ユンチャンヒョン議員は、「金融監督院の予算の大部分は人件費と業務推進費のような消耗費で構成されている」とし「(私募ファンドなどの:筆者注)監督失敗の責任とコロナ局面でのコスト削減について適切に調整されなければならない」と述べています(韓国メディア『ソウル経済』の報道より引用)。
要は、監督不行届の責任をとるべきだし、このコロナ禍の最中に「なぜしれっと予算を12.9%も拡大しているんだ」という批判です。野党としてはこういう点を指摘して先に挙げた「予算案のむだを15兆ウォン削れる」としたいのでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)