先の2021年度の韓国国防予算で触れそこなった装備削減についてです。軽機関銃開発関連予算が「316億ウォン」削減されました。これは「K3」機関銃を更新しようという事業だったのですが、さっぱりうまくいきませんでした。韓国軍はこのような話ばかりです。
本件は韓国メディア『朝鮮日報』が報じています。以下に一部を引用します。
(前略)
ところが新たに開発された機関銃は従来のものと有効射程距離が変わらず、しかも開発の際には実際の射撃も行われず、銃口の速度だけを測定することで事業の妥当性が判断されたのだが、これが問題になった。実際に銃を撃つことなく単に銃弾が飛び出す速度だけで「銃器の開発は妥当」と判断し、事業が進められたのだ。
(後略)
非常にいい加減な態度です。この「妥当」という判断がまたいい加減です。
弾速だけを測定して「妥当」と判断したのですが、800メートルの距離からの貫通試験を行いませんでした。で、
800メートルの距離では貫通できないことが判明
して「今年中に600メートルの距離で貫通できればOK」と基準を変更したのです。当然批判が出たのですが、これまでの機関銃でのジャム(弾が詰まること)を改良と主張。しかし、そのために重量が増えました。
で、結局これまでより重くなって火力は変わらないという代物になってしまったのです。
同記事によると、
(前略)韓国軍は「銃器の故障率は画期的に改善されたものと把握している」と反論した。
とのことです。そりゃ予算も削減されますよ。
(吉田ハンチング@dcp)