グローバル化を推進する「K-中華料理」ってナニ?

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面白い話が出ました。


↑2024年07月15日、MOUを締結。「’世界K-中華料理博覧会’を年末に開催し、K-中華の優秀性を海外市場に知らせるため第一歩を踏み出す」そうです。

2024年07月15日、『mindsgroud(マインズグラウンド)』と『韓国中華料理協会』が「2024世界K-中華料理博覧会」の開催、相互協力のための業務協約(MOU)を締結した――と発表がありました。

まず『マインズグラウンド』という会社は、MICE企業で簡単にいえばビジネスイベント屋です。一方の『韓国中華料理協会』は韓国政府の農林畜産食品部所管の組織です。

『韓国中華料理協会』のホームページには以下のようなページがあります(スクリーンキャプチャー)。

英語名では、「KOREAN CHINESE CUISINE ASSOCIATION(コリアン・チャイニーズ・キュイジーヌ・アソシエーション)」となっています。

CUISINE(キュイジーヌ)は、料理や調理法、特定の地域や国の料理の特徴やスタイルを指す言葉ですから、看板からも「韓国中華料理協会」です。

上掲のようなページもあります。「K昼食」はGoogleによる「K中食」(K中華食)の誤訳でしょうが、K-中華料理なるものは、どうも韓国料理、洋食・和食も混ぜたもののようです。

そもそもK-中華料理ってナニよ?なのですが、それを学ぶための「基礎コース」というものも提供しており、ホームページでは以下のように紹介しています。

これを見ると「チャンポン麺」が基礎のようです。チャンポンって日本で誕生した麺類なのではないでしょうか(発明したのは中国人の陳平順(ちんへいじゅん)さんとされます)。

日本の農林水産省のホームページでは、長崎名物の麺料理として以下のように説明しています。

全国的に知られる長崎名物の麺料理。

1899(明治32)年、中華料理店『四海樓(しかいろう)』の店主・陳平順(ちんへいじゅん)氏が中国人留学生に安くて栄養があるものを食べさせようと、鍋で野菜や肉の切れ端などを炒め、そこに中華麺を入れて濃いめのスープで煮こんだボリュームたっぷりの料理を作ったのがはじまりとされている。

ちゃんぽんという名称は、中国語の簡単なご飯という意味の「喰飯(シャンポン)」がなまったものが由来という説と、ポルトガル語の混ぜる・混合するという意味の「ちゃんぽん」がなまったものが由来という説など、さまざまある。
(後略)

⇒参照・引用元:『日本国 農林水産省』公式サイト「うちの郷土料理 長崎県 ちゃんぽん」

ちなみに、ちゃんぽんを発明した『四海樓』は、現在も長崎県長崎市松が枝町に健在です。

「日本式中華料理」といった名称もあるので、「K-中華料理」があっても別に不思議ではありませんが、あまり聞かない名称です。「また韓国人の文化盗用か」などと、中国の皆さんとの間でバトルが起こらなければいいですが。

(吉田ハンチング@dcp)

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