2024年07月12日、中国の商務部が「大丈夫です」みたいな体(てい)で、全く大丈夫じゃないデータを公表しました。
以下をご覧ください。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。質問:
データによると、2024年上半期の中国の外資利用実績は4,989億1,000万元で、前年同期比29.1%減少した。これについて商務部のコメントは?回答:
商務部の外資統計によると、2024年上半期の中国の外資利用実績は前年同期比29.1%減少した。まず、2013年から2022年にかけて、中国の人民元ベースの外資誘致規模は10年連続で右肩上がりで伸びており、2022年には1兆2,000億人民元を超えた。
高いベースでは、2023年以降、誘致資本規模が変動するのが普通である。
2024年上半期、中国の外資誘致規模はほぼ5,000億人民元となり、過去10年間で依然として高水準にある。
第二に、誘致資本の構造は引き続き最適化されている。
製造業への投資誘致シェアは2023年同期比2.4ポイント増の28.4%で、中でもハイテク製造業への投資誘致シェアも2.4ポイント増加している。
これは、外国投資家が、中国における新質生産性の発展の加速と新産業化の促進の流れに沿って、関連分野における投資レイアウトを積極的に調整していることを示している。
第三に、2023年の「対中投資年」一連の活動から2024年の「対中投資」ブランドの継続的な構築まで、中央政府と地方政府は対外投資促進への取り組みを継続的に強化しており、ますます多くの外国人投資家が中国に投資するようになった。
上半期、中国には新たに2万7,000社近くの外資系企業が設立され、前年同期比14.2%増となり、2023年以降、外資系企業の新規設立が加速している傾向が続いている。
現在、世界経済の成長鈍化、債務リスクの増大、地政学的混乱などの要因が絡み合い、重なり合うことで、外部環境の複雑さ、厳しさ、不確実性が著しく高まっている。
商務部は、中国共産党中央委員会と国務院の「外資誘致・活用の一層の努力」に関する決定と展開を断固として実行に移し、重点分野の開放を深化させ、的確な投資促進の水準を高め、サービス保障を一層強化し、政策の実施を最適化し、国際一流のビジネス環境の構築に努め、外資系企業のアクセス感覚を効果的に高め、外資系企業を中国に呼び込み、中国に留まらせる。
外資系企業が中国に来て、留まり、順調に発展し、中国市場の配当を分かち合うようにする。
⇒参照・引用元:『中国 商務部』公式サイト「商务部外资司负责人介绍2024年1—6月全国吸收外资情况」
2024年上半期には、外国からの投資金額が4,989億1,000万元で、前年同期比29.1%減少しました。でも大丈夫です――という文書です。
もう何度だっていいますが、中国はTopの習近平総書記からはじまって、李強国務院総理(首相)、商務部、外交部などなど、上から下まで「中国に投資するチャンス!」と大嘘を述べています。
要は「中国にお金いれろ。お金くれ」と懇願しているわけですが、法律の上に中国共産党があり、何をされるか分からない国に投資するようなバカはいません。
今回の「外国から中国への直接投資が3割減少」もたいがいな数字ですが、それどろこではありません。状況はもっと深刻です。
中国への直接投資は9割減少した!
今回公表されたのは2024年上半期のデータですが、外国から中国への投資金額は激減しています。
1998年第1四半期から2024年第1四半期までの、四半期ごとの直接投資の金額推移※を見ると以下のようになります。
※国際収支統計の「金融収支」内の、直接投資の負債の部に計上されています。
※データ出典は『中国 国家外貨管理局』「中国の国際収支統計」
分かりやいように、コロナ前の2019年第1四半期から2024年第1四半期までを切り出すと以下のようになります。
※データ出典は『中国 国家外貨管理局』「中国の国際収支統計」
コロナ禍のロックダウンが終了し、中国経済が復活するぞ――なんて期待があった2022年第1四半期には「1,072億ドル」あった対中国直接投資は、第2四半期から激減しています。
2023年第3四半期には、なんと「-121億ドル」とマイナスを記録しています。
負債の部でマイナスということは、外国人投資家が直接投資において、中国に入れるお金より、中国から抜くお金の方が多かったことを示しています。少なくともプラスだったものが、この四半期はついに中国からお金を抜いたのです。
直近の2024年第1四半期は「102億ドル」しかありません。
2022年第1四半期と比較すれば、わずか9.5%。つまり、2022年第1四半期比較で中国への直接投資は9割も減少したのです。
これが習近平さんはじめ、上から下まで「お金くれ」と叫んでいる理由です。
(吉田ハンチング@dcp)