2025年03月21日、韓国の統計庁『国家統計研究院』が「韓国のSDG実施報告書2025」を公表しました。
韓国は高齢者の貧困率が世界一といわれますが、これを証明するデータがこの中にあります。以下をご覧ください。「退職年齢に当たる66歳以上の人の(相対的)貧困率」です。
⇒参照・引用元:『統計庁 国家統計研究院』「韓国のSDG実施報告書2025」
OECDは「先進国クラブ」といわれ、韓国は1996年12月12日に正式加盟しています。このとき、韓国では「先進国になったー!」と大変に喧伝されました。
ところがそれから、ほぼ四半世紀で「高齢者が貧困率が先進国中で一番高い国」になったわけです。
世界ワースト韓国「39.7%」に続くのは、
エストニア:37.4%
ニュージーランド:33.7%
ラトビア:33.0%
コスタリカ:25.8%
リトアニア:25.8%
――です。
ちなみに、アメリカ合衆国:23.1%、オーストラリア:22.6%、日本:20.0%です。
さらにいえば、これでも韓国はこの貧困率は下がった方なのです。同じく統計庁のデータによれば、2011年にはなんと「47.9%」でした。
年金改革が奏効した結果ともいえますが、Money1でもご紹介してきたとおり「この先はどうすんだよ」が問題になっています。
統計庁の「年金統計」によると、65歳以上の人口のうち、国民年金と職域年金の受給者数は2022年488万3,000人で、当該人口の54.0%が受給しています。
しかし、年齢階級別に見ると、2022年時点での受給率は――、
65~69歳:62.4%
70~74歳:58.5%
75~79歳:58.1%
80歳以上:34.9%
――と大きな差があります。
日本人はあまり知りませんが、韓国の国民年金制度が導入されたのは1988年度からのことで、現在の高齢者の中には国民年金に加入する機会がなかった高齢者が多かったのです。
持続可能性という意味で、「年金制度が持つか」は韓国にとって非常に大きなポイントです。
(吉田ハンチング@dcp)