中国政府「夏の穀物生産は順調だ。増えた」干ばつと洪水なのに?

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2024年07月15日、中国の国家統計局は目を疑うようなリポートを出しました。

以下をご覧ください。

全国夏の穀物収穫、農業生産は全体的に安定

上半期、習近平同志を核心とする中国共産党中央委員会の強力な指導の下で、各地域と各部門は引き続き農業生産への支持を強め、食糧生産を執拗に把握し、全国夏季穀物収穫、畜産生産と安定した発展、農産物価格が若干下落し、農業経済が全体的に安定した。

(中略)

夏期穀物収量は増加した。

2024年、全国の夏期穀物収量は1ムー当たり375.2公斤で、前年より9.0公斤/ムー2.5%)増加した。

中でも小麦の収量は399.1公斤/ムーで、前年比10.0公斤/ムー2.6%増加した。

2024年、全国の夏穀物の播種面積は3.99億ムーで、前年より6.8万ムー増加し、全体的に安定した。

中でも小麦の播種面積は3億4,600万ムー、47万5,000ムーの増加、0.1%の増加であった。
(後略)

1ムーは約6.667アール/1公斤は「1,000g = 1kg」
⇒参照・引用元:『中国 国家統計局』公式サイト「王贵荣:全国夏粮获得丰收 农业生产总体平稳」

播種面積が広がっているのは「あーそうですか」で済むかもしれませんが、穀物収量が対前年比で増加しているというのです。


↑2024年06月23日の中国広東省英徳市の上掲。

南部の大雨・洪水と北部の干ばつの影響が全くなかったということなのでしょうか。


↑2024年04月河南省の干ばつ。

中国「応急管理部」が災害を総括。大雨・洪水etc被害甚大「931.6億元(約2兆円)」
2024年07月12日、中国の応急管理部が記者ブリーフィングを行い「2024年上半期の災害による被害状況」について公表しました。応急管理部というのは、2018年03月に新設されたに総合的な危機管理省庁で、英語で書くと「Ministry of...

上掲の記事でご紹介したように、2024年07月12日、中国の応急管理部が「2024年上半期の災害による被害状況」について公表しており、それによると、

上半期、さまざまな自然災害により、

全国で3,238.1万人が被災し、
災害による死者・行方不明者は322人、
緊急移転者は85.6万人、
家屋の倒壊は2.3万戸、

農作物の被害面積は3,172.1万ヘクタール、
直接的な経済損失は931.6億元

に達した。

⇒参照・引用元:『中国 応急管理部』公式サイト「应急管理部举行例行新闻发布会」

――となっているのに「穀物の収量が増加した」とはとても信じられません。

こう聞かざるを得ません。「大嘘じゃないんですか?

(吉田ハンチング@dcp)

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