中国も経済的な苦境に陥っています。これまで中国経済を支えてきた3つのエンジン「輸出」「不動産」「内需」のうち、2つが不調なためです。
アメリカ合衆国の財務省から「合衆国公債の主要ホルダーと保有金額」のデータが出てので確認してみます。
⇒参照:引用元:『アメリカ合衆国 財務省』公式サイト「MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES」
2022年02月時点での中国の合衆国公債の保有額は「1兆548億ドル」(約133兆3,478億円)。前月より「53億ドル」(約6,700億円)減りました。
これで3カ月連続の減少です。
中国の合衆国公債保有額は以下のように推移しています。
直近の底は2021年08月の「1兆470億ドル」で、そこに向かっています。
中国は安全保障のために合衆国公債の保有を減らすとし、米中対立の深化と共に「米国債の保有を8,000億ドルまで減らすぞ」などと脅していた(英語版御用新聞『GlobalTimes』に社説を掲載)のですが、まだ1兆ドルは切ってはいません。
一時は日本国債にも色目を使っていました(日本は注意が必要です)。
中国としては、自由主義陣営国がロシアに科した制裁の効果について非常に注目しているはずです。外貨準備資産の凍結、SWIFTからの除外など、自分に対して行われる可能性があるものだからです。
中国の外貨準備高の推移にご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)