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韓国は米国債を売って「現ナマ」に換え「通貨防衛」を戦った

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2023年02月15日、合衆国の財務省から「2022年12月時点」での「合衆国公債の主要ホルダーとその金額」が公表されました。韓国の保有額を確認してみましょう。

以下をご覧ください。

⇒データ出典:『アメリカ合衆国 財務省』「MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES」

2022年12月時点で韓国は合衆国公債を「1,029億ドル保有」となっています。

『韓国銀行』が公表した「2022年12月時点での外貨準備高」は以下のようになっていました。

2022年12月
外貨準備高:4,232億ドル(約55兆3,673億円)
(前月比:+71億ドル)

<<内訳>>
⇒Securities:3,697億ドル(約48兆3,679億円)
(証券類)
前月比:+41億ドル

⇒Deposits:293億ドル(約3兆8,333億円)
(預金)
前月比:+27億ドル

SDRsなどは割愛。円換算は2023年01月04日「1ドル=130.83円」のレートで算出

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Korea’s Official Foreign Reserves(As of the end of December 2022)」

Securities(証券類)は3,697億ドル(約48兆3,679億円)だったので、その27.8%が合衆国公債だったことになります。

つまり72.2%のSecurities(証券類)は正体不明です。

これで2022年が締まったので、韓国の合衆国公債保有金額の推移を見ると以下のようになります。

2022年01月には合衆国公債を1,238億ドル保有していたのですが、07月の「1,119億ドル」まで右肩下がりが継続。08月にいったん「1,175億ドル」まで戻しますが……。

……その後は急激に保有額が減少。09月にドンと落ち(126億ドル減少)、10月にはなんと1,000億ドルを割って「987億ドル」まで下げました(62億ドル減少)。

11月、12月は保有額を増やして1年をフィニッシュしました。

この急激な保有額減少と戻しは、ドルウォンのレートと関係していると思われます。以下のドルウォンチャートをご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:月足)。

ウォン安が進行するにつれて、合衆国公債の保有額が少なくなっていったことが分かります。

つまり、合衆国公債を売却してドルを作り、ドル売りウォン買いの「ウォン安阻止介入」を行ったのです。

その証拠に、急激にウォン安が進行した(月足ローソク足が長い)月には大きく合衆国公債の保有額を減らしています。11月、12月はドル強が収まり、ウォン高方向へ戻したために、ウォン売りドル買い ⇒ 合衆国公債を買う・増やすことができたのです。

合衆国公債の保有額が前月比「126億ドル」も減った09月は、上掲のとおり、まさにドルウォンチャートが天井圏で戦われている時でした。

合衆国公債は「現金のたま」を作るために売却されたと推測できます。

で、12月には落ち着きを取り戻したのですが、02月17日現在、再びドルウォンは「1ドル=1,300ウォン」を突破する勢いとなっています。

韓国はまた「現ナマ作り」のために合衆国公債を売らなければならなくなる――かもしれません。

(柏ケミカル@dcp)

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