この10年間で「100大グローバル企業のランキングに新たに入った韓国企業が皆無だ」という嘆き節な記事が出ました。筆者が言っているのではありません。韓国メディア『毎日経済』の記事がそう述べています。
記事の基になっているのは『大韓商工会議所』のリポートです。まず、2010年の「グローバル100大企業」に入った国は以下のようになっています。
2010年グローバル100大企業の国別数
アメリカ合衆国:28社
イギリス:9社
フランス:8社
中国:7社
ドイツ:7社
日本:3社
韓国:1社
次に2020年です。
2020年グローバル100大企業の国別数
アメリカ合衆国:37社
中国:18社
日本:8社
ドイツ:5社
フランス:4社
カナダ:4社
韓国:1社
確かにこのデータによると、韓国は10年たっても1社で変わりません。同リポートでは「革新的なサービスを座礁させる法制度、規制が国内企業の代謝を妨げる」としています。
「革新的なサービスを座礁させる」は面白い表現ですが、現在の文在寅政権は「企業を規制する方向」で動いていますので、これはそれに反発する『大韓商工会議所』の意見表明かもしれません。
韓国メディアは国威発揚な記事が多いですが、たまにこういう自虐的な暗い記事が出ます。そこがまた面白いところです。
(吉田ハンチング@dcp)