ウォン高が継続していますので、韓国ではここぞとばかりにドルを買う人が増加しています。『韓国銀行』が2020年12月18日に公表した「2020年11月中の居住者外貨預金動向」によれば、
個人が保有するドル預金:170億5,000万ドル
(前月比:4億ドル増加)
(前月比:4億ドル増加)
と史上最大まで膨らみました。
ただし韓国企業のドル預金額は、「前月比:8億6,000万ドル減少」し「628億1,000万ドル」となりました。
『韓国銀行』は、「海外債券の償還や海外子会社の増資、海外投資関連資金の引き出しと決済代金の支払いなどが重なって減少した」と説明しています。
このリポートで面白いのは外貨預金をどの通貨で持っているかのデータです。
外貨預金残高 | 対前月比 | |
ドル | 798.6億ドル | -4.6億ドル減少 |
円 | 53.3億ドル | 0.4億ドル増加 |
ユーロ | 45.0億ドル | 1.0億ドル増加 |
人民元 | 21.0億ドル | 4.2億ドル増加 |
その他の通貨 | 18.2億ドル | 1.9億ドル増加 |
合計 | 936.1億ドル | 2.9億ドル増加 |
上掲のとおり「日本円」が二番手です。「NoJapan運動」を繰り広げ日本を非難するお国柄ではありますが、日本からの輸入も多く決済に円が必要ですし、持っておかないと仕方がないといったところでしょうか。
また注目したいのは人民元の増加幅が大きいことです。これがますます大きくなって、気が付いたら中国の経済圏から足抜けできない……なんてことになると面白いのですが(端で見ている分には)。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2020年11月中の居住者外貨預金動向」
(柏ケミカル@dcp)