「石油製品」は韓国輸出の一角を支えてきました。例えば、産業通商資源部、韓国のシンクタククなどでも韓国の10大、あるいは15大輸出品目の中の一つに数えています。
ところが、原油価格の歴史的暴落のあった2020年は、コロナ騒動による需要の低迷もあって、韓国の精油企業は非常な不振に襲われました。
「精油マージンが1バレル当たり4ドルないと黒字にならない」といわれているのに、4ドルどころかマイナスになるという異常事態に陥りました。第1・第2四半期には精油を行なえば行なうだけ巨額の赤字が積み上がるという状況で、業績はかつてないほど悪化。
徐々に回復はしてきていますが、まだトンネルの中です。2020年12月28日には、韓国大手精油企業4社の業績が以下のように確認されています。
2020年第1~3四半期累計「営業利益」
『SKイノベーション』 -2兆2,439億ウォン
『S-Oil(エスオイル)』 -1兆1,808億ウォン
『現代Oilbank(オイルバンク)』 -5,147億ウォン
『GS Caltex(カルテックス)』 -8,680億ウォン
小計:-4兆8,074億ウォン(約4,567億円の赤字)
『SKイノベーション』 -2兆2,439億ウォン
『S-Oil(エスオイル)』 -1兆1,808億ウォン
『現代Oilbank(オイルバンク)』 -5,147億ウォン
『GS Caltex(カルテックス)』 -8,680億ウォン
小計:-4兆8,074億ウォン(約4,567億円の赤字)
第4四半期も小幅ながら赤字が積み上がると見られ、2020年は約5兆ウォン(約4,750億円)の営業損失を出すと推測されています。
韓国輸出の1角を支えてきた精油企業は2020年総崩れとなったのです。
(吉田ハンチング@dcp)