韓国というのは、なぜだか「世界的テーマパークを誘致したい・造りたい」というヘンな国です。
なければないで別に構わないと思われますが、韓国の皆さんは「国格」※に関わると思うようです。
※そもそも「国格」なんて言葉は日本語にはありません。やたら外面を気にする韓国製だと思われます。
過去には「韓国にディズニーランドができる」、「韓国にユニバーサルスタジオ誘致成功」――なんて報道が出ましたが――まったくのウソでした。挙げ句に「ユニバーサルスタジオが中国に盗まれる」という報道が出る始末。
――ですので、すれっからしの韓国ウォッチャーになればなるほど「韓国で新しいテーマパークができる」という話が出ると、「ほぉ……それは良かったですね……」と鼻白んだ表情になるものです。
今回明らかになったのは、『新世界グループ』の複合型テーマパーク「スターベイシティー」計画です。
華城国際テーマパーク 複合開発事業
事業名:スターベイシティー
日程:2026年着工、2029年開業
事業費:約4兆6,000億ウォン
規模:全体 420万平方メートル(汝矣島の約1.3倍)、テーマパーク 120万平方メートル
構成:テーマパーク、スターフィールド、ゴルフ場、リゾート、居住施設(マンション)
テーマパーク:パラマウントとライセンス契約
予想効果:年間訪問客3,000万人
ご注目いただきたいのは、テーマパークについては「パラマウントからのライセンスを受ける」としていることです。
この公表を受けて、例えば『毎日経済』は以下のように書いています。
(前略)
新世界グループが4兆6,000億ウォンを投入し、京畿道華城市松山グリーンシティーに「世界になかったテーマパーク」を披露する。このためにアメリカ合衆国『パラマウント』と手を握った。
『パラマウント』は映画『ミッションインパシブル』『スポンジボブ』などの知的財産権(IP)を保有した巨大メディア企業だ。
『新世界』は同社と協力して国内だけでなくアジア初のパラマウントテーマパークを造る。
世界的に年間1700万人が訪問する米国ディズニーテーマパークのようにアジアランドマークで育てるという構想だ。
(中略)
『新世界華城』は「人と技術、自然が共存し、新しい生活の形を作り出す革新的な未来型観光団地を開発する」とし「2029年の開場が目標」と明らかにした。
(後略)
年間「3,000万人」のお客さんを期待しているようですが……果たしてうまくいくでしょうか?
ちなみに、日本の大阪にある『USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)』の来園客数が、2023年「約1,600万人」です。これは、コロナ禍明けのインバウンド需要も伸びた結果(対前年比で3割増し)です。
つまり、韓国にできるこの「テーマパーク込みのプロジェクト」は『USJ』の約1.88倍のお客さんが来る――とぶち上げたのです。
何をもって勝算アリとしているのか分かりませんが、乞うご期待です。
まず、本当にこの企画をスタートするのか?――にご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)