Money1の韓国経済2020年「10大ニュース」!ドタバタを振り返ります

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2020年もいよいよ終わりです。Money1では韓国経済に関する記事をたくさん上げて参りました。本日で2020年も終わりですので、Money1的に韓国経済の10大ニュースを挙げてみます。

一応、1~10位とランクを付けてはおりますが、どれも非常に興味深いものでしたので順不同とお考えいただいても差し支えございません。

第10位 『現代自動車』の電気自動車が世界的にリコール」

現代自動車

2020年は『現代自動車』にとっては厄年だったかもしれません。電気自動車「コナ・エレクトリック」が世界的に火事を起こし、そのためワールドワイドにリコールを行なう羽目になりました。

まだ原因は確定したわけではありませんが、韓国『LG化学』(現『LGエネルギーソリューション』)が製造したバッテリーセルに不良があったものと目されています。

第9位 『LG化学』がインドでガス漏れ死亡事故を起こす

LG化学

2020年05月07日、『LG化学』の現地法人『LGポリマーズ・インディア(LG Polymers India)』がガス漏れ事故を起こし、13人が亡くなりました。ちなみに『LG化学』は2020年08月14日、韓国内「温山工場」で火災が発生した際にもガス漏れ事故を起こしています。

第8位 FEDが『韓国銀行』とスワップラインを締結!

2020年03月19日、アメリカ合衆国のFRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)は、FEDと『韓国銀行』がスワップラインを締結したことを発表しました。これは、コロナ禍による経済危機の中、世界的にドル不足となって急速なドル高が進行したためでした。

各国にドルを供給するためのドル流動性スワップだったのですが、韓国では「合衆国と通貨スワップを締結!」と大騒ぎになりました。韓国ではドルの流動性が枯渇していたため、まさに恵みの雨でした。

第7位 韓国「軽空母」と「原潜」保有への道

韓国は軍備の増強、軍事費の拡大を続けています。国防部は2020年08月10日、「’21-’25国防中期計画」を公表。韓国メディアは「韓国型軽空母」「韓国型原子力潜水艦」の戦力化に舵を切ったと盛り上がりました。

本当に建造に乗り出すとしても、技術もお金もないので、どこから調達するつもりだと指摘されています。韓国版軽空母については、2021年度は予算が99%削られ「1億ウォン約960万円)」しか認められませんでした。

第6位 『大韓航空』『アシアナ航空』の合併推進!

大韓航空

コロナ禍に中、韓国の航空産業は総崩れ状況となりました。『アシアナ航空』は2019年時点ですでに破綻していたようなものでしたが、『HDC現代産業開発』による買収話も立ち消えになり、いよいよ窮する事態に陥りました。

債権団の主力『産業銀行』がリーダーシップを発揮し、『大韓航空』と『アシアナ航空』の合併スキームをつくり、これを推進することになりました。

韓国メディアは「資産規模世界第7位の航空会社の誕生だ」などと盛り上げていますが、両社合わせて、2020年第3四半期までで純損失が「1兆2,756億ウォン」もあります。ですので、たとえ合併ができたとしても決して未来が安泰なわけではありません。

第5位 「基幹産業安定基金」が全く役に立たず!

Money1では、文在寅大統領が「40兆ウォン規模の基幹産業安定基金」とぶち上げたときからずっと、事あるごとにこの基金の動勢をご紹介してきました。

当初は「韓国の基幹産業7つを救う!」だったのが「航空産業と海運業を救う」になり、最後は「航空産業を支援する」になって……結局「1ウォンでも出した」 という話は現在に至るも聞こえてきてはいません。「出す予定」と述べたままで2020年は今終わろうとしています。

第4位 太陽光・風力発電を3倍に増やすと宣言!

文在寅大統領が「クリーンエネルギー政策」を推進し、これに伴って多くのドタバタがありました。

太陽光・風力発電の規模を3倍にすると宣言してしまい、それに合わせてエネルギーインフラ計画が立案されていますが、実現できそうもないものとなっています。

その一方で、太陽光発電施設の1/3が電力網に接続されていない、原発「月城1号機」の廃炉を大統領に忖度して決定した、などが明らかになりました。また、台風で原発が止まるなどの醜態もさらしています。

第3位 『韓国銀行』ドル流動性スワップを全額返済!

2020年03月19日、FED(Federal Reserve Systemの略称:連邦準備制度)は『韓国銀行』とドル流動性スワップの契約を締結しました。上限額は600億ドルでしたが、韓国はその1/3、約200億ドルを利用しました。

2020年06月25日から毎週満期日がくるという返済マラソンがありました。1回でも遅れたら世界的に恥をかくという過酷なマラソンでしたが、『韓国銀行』はなんとかやり抜きました。

第2位 中国が「中韓通貨スワップ」延長・拡大を公表!

中国人民銀行

2020年10月10日は中韓「通貨スワップ」の契約期限でした。前回の延長時には中国当局からはなんの発表もなく、そのため一部の識者からは「中韓通貨スワップなどない」という意見が挙がるほどだったのです。

今回も公式な発表がないのか、と韓国ウォッチャーをやきもきさせたのですが、10月22日に『中国人民銀行』からもリリースが出ました。これで、2017年にも「中韓通貨スワップ」が延長されていたことが確認できました。

第1位 国策銀行が『サムスン電子』からドルを借りる

韓国メディア『毎日経済』が美談のように報じましたが、非常に格好の悪い話でした。ドルの流動性不足に困った国策銀行『輸出入銀行』が私募債を発行し、『サムスン電子』にドルで購入してもらったのです。

輸出入」と名前の付いている銀行にドルがない、しかも民間企業から借りてドルを調達するという珍エピソードが表に出ました。2020年の韓国のドタバタを象徴するような話だったのではないでしょうか。

 

――というわけで、Money1的に10大ニュースをピックアップし2020年を振り返ってみましたが、いかがだったでしょうか。こうして並べてみますと、本当に韓国は激動の1年でした。

2021年の韓国経済にもご期待ください。

(柏ケミカル@dcp)

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